映画【にっぽん昆虫記】感想(ネタバレ)

The Insect Woman
スポンサーリンク

●こんなお話

 大正から昭和を生き抜く女性の話。

●感想

 戦前の東北の田舎で生まれた主人公が出てくる男たち基本気持ち悪くて女性を抑圧したり言いくるめてくる存在と共存したりのし上がったりして生きていくエネルギッシュさが凄い1本でした。

 昆虫が歩くアップから始まり、出産シーンがあって女の子が生まれる。父親が役所に出生届を出すと周りから結婚と出産の日数がおかしい、どうせあの男が父親だろうと噂される。少女時代の主人公が納屋を見ると母親と噂される男が密会しているのを目撃したり。

 当時の日本の田舎の性生活の奔放さなのか貧困による問題なのか、本人の意思とは関係なく母親が勝手に地主さんの息子に結婚を強制されてしかもレイプされて子供を出産することになる。ヘヴィーな出来事が続きますが、今村昌平監督タッチなのか主人公をはじめ女性たちは明るくコメディタッチでもあって120分あっという間に見ることができました。

 家族を養うために製糸工場で働いて労働組合で頑張り、そこでもそこの男性と関係を持つけれどその男性から疎まれたのか労働組合が過激な行動ということでクビにされる。家政婦の仕事をするけれど、そこの娘さんを事故死させてしまって路頭に迷い、宗教にハマってそこで知り合った女性の経営する宿で働くけど、その経営者に騙されて男相手の客を無理やりさせられてしまう。次第にそこの宿から抜けて自分で売春を仕切る経営側にまわってお金を稼ぐようになる。この時に自分の家政婦を整形させて売春させる主人公の行動が凄いです。

 娘が主人公に金の無心をしてきたり、パトロンの男性にも金の無心をしてその男性が金を挙げるかわりに娘とも関係を持っちゃうという。娘が一枚上手で娘を連れ戻しに田舎の道を歩く主人公。

 河津清三郎さん演じるパトロンの気持ち悪さが最低で最高でした。主人公が搾取されて酷い人生を歩んでいくけれど、しだいに自分が搾取する側にまわっていってしかもさらに娘という強者に振り回される人生。

 圧倒的リアルな存在感の役者さんたちの凄さを堪能できる1本でした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2021/11/20 NETFLIX

監督今村昌平 
脚本長谷部慶次 
今村昌平 
出演左幸子 
岸輝子 
佐々木すみ江 
北村和夫 
小池朝雄 
相沢ケイ子 
吉村実子 
北林谷栄 
桑山正一 
露口茂 
東恵美子 
平田大三郎 
長門裕之 
春川ますみ 
殿山泰司 
榎木兵衛 
河津清三郎 

This website stores cookies on your computer. These cookies are used to provide a more personalized experience and to track your whereabouts around our website in compliance with the European General Data Protection Regulation. If you decide to to opt-out of any future tracking, a cookie will be setup in your browser to remember this choice for one year.

Accept or Deny

タイトルとURLをコピーしました