映画【キングコブラ】感想(ネタバレ):パット・モリタの存在感

King Cobra
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●こんなお話

 研究所から逃げ出したキングコブラが街にやってきたのでみんなで捕まえようとする話。

●感想

 研究施設で進められていた実験は、若い研究者の暴走によって大きな悲劇を招いた。上司への不満を募らせた彼が倫理を無視した研究に手を出し、キングコブラとブラックマンバを掛け合わせて誕生して凶暴で巨大な変異蛇「セス」が研究員たちは次々と襲われ、施設は壊滅する。

 数年後、舞台はカリフォルニアの小さな町へ移る。町ではビール祭りの準備が進み、保安官や住民たちは何も知らないままに賑わいを迎えようとしていた。しかし森の奥では、あの巨大蛇が人や動物を襲い、犠牲者が増えていく。ハンターたちが蛇退治に挑むが、あまりに圧倒的な力を前にして次々と倒れていった。

 事態を調査するために生物学者の博士と仲間たちが現地に赴く。しかし巨大蛇の存在を信じてもらえず、保安官とは対立を重ねるばかりだった。やがて迎えた祭り当日を迎えてしまう。

 そこで呼ばれたのが、伝説的な蛇ハンターでもある日本人学者だった。彼は長年培った知識と経験をもとに、住民たちと協力しながら巨大蛇を追い詰めていく。やがて罠を仕掛け、命を懸けた戦いに挑む。最後は学者の自己犠牲によって蛇を罠に封じ込め、町には再び平穏が訪れておしまい。

 パット・モリタの存在感はやはり大きく、この作品の中で一番の見どころになっていました。彼が登場するだけで場面が締まり、物語に重みが加わるのを強く感じました。また、キングコブラにドロップキックを放つ男性のシーンは意外なユーモアがあり、こちらの印象に残る瞬間になっていたと思います。

 一方で、物語自体は巨大蛇との攻防の繰り返しが中心で単調さが否めず、全体的に引き延ばしたような展開に感じられました。正直なところ、作品全体を引っ張っていたのはモリタの存在だけだったように思います。しかし、彼の出演を楽しむという意味では価値があり、B級モンスター映画好きには一見の余地がある作品でした。

鑑賞日:2025/09/29 U-NEXT

監督デビッド・ヒレンブレンド 
スコット・ヒレンブレンド 
脚本デビッド・ヒレンブレンド 
スコット・ヒレンブレンド 
出演パット・モリタ 
スコット・ブランドン 
カセー・ファロ 
ジョセフ・ラスキン 
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