映画【KILLERS/キラーズ】感想(ネタバレ)

killers
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●こんなお話

 女性を拉致して自宅で殺害するサイコパスな日本人。殺害の様子を撮影してネットで公開してたらインドネシアのおじさんがそれにインスパイされて……な話。

●感想

 冒頭から北村一輝さんが女性を殺害するシーンをこれでもかと見せていきます。遺体損壊のカットとかも見せて気持ち悪かったです。
 一方、インドネシアで記者をする男性。離婚した妻と娘との関係にも悩みつつ、事件を追いかけている。ネットで公開されている殺害映像を見ている。ある日、強盗に遭って、はずみで殺害してしまう。そこから日本のサイコパスから連絡があって……。

 日本のサイコパスはある日、花屋で働く女性を見つけてお客として近づいていく。彼女に好意を持ったのか今までこなしていた殺人がおかしくなっていく。
 インドネシアの男性は組織を追いかけて、日本のサイコパスに先導されるように組織の人間を殺害していき、組織から狙われていく。

 サイコパスが主人公で女性を酷い殺し方を見せて行きますが、結構オマヌケで警察に見つかりそうになったり、好きになった女性にバレそうになったりと。よく今まで連続殺人できてこれたなと思えるものでした。その殺害方法も勢いでぶん殴って殺害したりするばかりなので、バリエーションに乏しくてだんだんと退屈でした。
 スローなんかもだいぶ使われていて、印象的ですが。ずっとスローなので長さだけが感じられるものになっていて残念でした。

 サイコパスになっていってしまうインドネシアの男性も、叫びながら揉みあって殺害するという方法で。特に組織の人間何十人に追いかけられて逃走するシーンなんか、ちょっと笑ってしまうくらいの無茶苦茶でした。
 日本のサイコパスは好きになった花屋の女性に問い詰められての決着のつけ方。自分の出生での姉に対する気持ち。これなんかも時間かけてるわりにそんなに深みがあったとは思えず残念でした。ヒロインの弟を殺害しようとした気持ちの答えはこんなんで終わりなのかと中途半端でした。

 なぜ、日本人はこういう性格になってしまったのか? 豪邸に住んで高級車に乗ってるけど仕事は何しているのか? とかもわからなかったです。
 クライマックスのインドネシアでの決着も確かに狂った人間たちを見ることができましたが、サイコパスとしての魅力があまり感じられず、130分も描いていて、もう少し他に方法がなかったのかと考えてしまう映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2014/02/02 テアトル新宿

監督モー・ブラザーズ 
脚本ティモ・ジャヤント 
牛山拓二 
出演北村一輝 
オカ・アンタラ 
高梨臨 
ルナ・マヤ 
黒川芽以 
でんでん 
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