●こんなお話
土佐の親分とその女性たちの生涯の話。
●感想
タイトルの鬼龍院花子はほとんど出てこず、主人公はその父親の仲代達矢さんとその養女の夏目雅子さんでした。
仲代達矢さんのテンションの高いお芝居ははまっていて、すごかったです。もっとすごかったのは、仲代さんの横に座っている岩下志麻さん。めちゃ怖い。
やっぱり一番見ていてテンションあがるのが、夏目雅子さんの啖呵ぎりでした。養女であり勉強を頑張って学校の先生だったのが「鬼政の娘じゃ、なめたら……なめたらいかんぜよ!」の台詞。ビッシビシきます。前半、酷い仕打ちをされてきた主人公がやっぱり父親を尊敬しているのがわかる名場面でした。
残念だったのは、夏目雅子さんの相手となる学生運動のリーダーのキャラクターで、侠客相手に一歩もひかないカッコいい人物として出てきますが。消えたと思ったら、後半にいきなり夏目雅子さんと結婚してるし驚きました。もう少し、深いところまで描いて欲しかったです。
それに、10数年にわたる時代を描いてるので。ちょっと流れについていけない場面もありましたが。
最後のボロボロの家での父と娘の和解はなかなか感動的でした。
☆☆☆
鑑賞日:2011/02/12 DVD
リンク
監督 | 五社英雄 |
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脚本 | 高田宏治 |
原作 | 宮尾登美子 |
出演 | 仲代達矢 |
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岩下志麻 | |
夏目雅子 | |
仙道敦子 | |
佳那晃子 | |
高杉かほり | |
中村晃子 | |
新藤恵美 | |
室田日出男 | |
夏木勲 |