映画【座頭市喧嘩太鼓】感想(ネタバレ)

kenkadaiko
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●こんなお話

 宿とご飯の世話になった座頭市は、その義理からある男を斬る。ヤクザの親分が、その男を斬らせた理由はその男の姉を狙ってのことだと知る。その女を救う座頭市の話。

●感想

 弟を斬った座頭市を殺そうとするも斬れずに逆に座頭市に救われて心が変化していく。そのヒロインのためにお金を工面する座頭市が丁半博奕でイカサマしようとするけど、失敗して簀巻きにされる。
 この時の簀巻きにされた状態から逆転する座頭市が笑えます。
 ヤクザたちがヒロインを狙い、佐藤允さん演じる浪人も女性を狙い3つ巴の戦いになる。佐藤允さんの殺陣が豪快で、殺陣自体はわずかですが、とても迫力のある殺陣でカッコよかったです。
 座頭市の心配をよそにヒロインは一人で逃げようとする。この時、追いかけるために馬で駆ける座頭市。という珍しい姿もよかったです。ヒロインに追いついたけど、止められずにそのまま追い越してしまって崖から落ちる。というのも笑えました。

 ただ、せっかく豪商役で悪の親玉みたいに登場する西村晃さんが出てくるのに。その扱いが雑すぎるのが残念でガッカリしてしまいました。

 クライマックスでヤクザ一家と暗闇の中、戦う座頭市もカッコよかったです。暗闇に照明で浮かび上がる殺陣。そして浪人との一騎打ち。祭りの太鼓が鳴り響くのを利用して座頭市の聴覚を狂わせる戦い。

 80分テンポもよくてコミカルさが強調された座頭市。面白かったです。

☆☆☆

鑑賞日:2012/07/01 DVD 2014/04/11 DVD

監督三隅研次 
脚色猿若清方 
杉浦久 
吉田哲郎 
原作子母沢寛 
出演勝新太郎 
三田佳子 
佐藤允 
西村晃 
藤岡琢也 
ミヤコ蝶々 
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