映画【座頭市地獄旅】感想(ネタバレ)

jigokutabi
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●こんなお話

 ヤクザの襲撃で、たまたますれ違う親子が怪我をしてしまい、自分のせいだと親子の世話をする座頭市。そこに敵討ちをしようとしている兄妹と出会って…な話。

●感想

 船の上で相変わらず丁半博奕で金を巻き上げる座頭市。その恨みからヤクザに因縁をつけられつつ、将棋が上手い浪人と出会う。大道芸をしながら「強い相手と戦いたい」と言うこの成田三樹夫さんのニヒルなカッコよさが最高の映画でした。座頭市と将棋盤を使わずに将棋を指していくカッコよさったらないです。


 その分、中盤から話は温泉宿で親子との関係。そこで出会う敵討ちの兄と妹のくだり。ここから話が停滞してチト退屈でした。

 敵討ちが狙う男はその成田三樹夫さんの浪人で、活躍の場も特になくその兄妹の前にあっけなく終わってしまうのが不完全燃焼でした。
 座頭市に恋する女性、父親を将棋好きの浪人に斬られた子どもたちの敵討ち、浪人と座頭市の交流。3つのストーリーが展開していくのに、どれもイマイチ有機的に絡み合わずチグハグな印象の映画でした。

 子どものために薬を買ってくるけど、帰り道に襲われて盲目ゆえに薬を落としてしまって、探してもわからない。けど見ている観客にはその場所がわかっているという悲しさなんかはよかったです。浪人との友情。そこからの激闘死闘が見たかった映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2014/04/07 DVD

監督三隅研次 
脚色伊藤大輔 
原作子母沢寛 
出演勝新太郎 
成田三樹夫 
林千鶴 
岩崎加根子 
丸井太郎 
山本学 
五味龍太郎 
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