映画【ジグソウ:ソウ・レガシー】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 まだまだ私的制裁ゲームが行っている人たちの話。

●感想

 警察に追われた男が銃を向けられるけど「ゲームが始まる」みたいなことを言って手に持ったスイッチを押して警察に撃たれる。

 部屋に鎖でつながれた男女がいて、ジグソウからのテープが再生されて壁に設置されたノコギリが動いてみんなパニックのゲームが始まって1人が犠牲になって残りが助かる。死んだ人間がさらされて刑事たちが捜査開始して検視官に遺体を調べてもらってジグソウ復活かと世間で騒ぎになる。

 ゲームでは1人がトラップに引っかかって相手を騙すか自分が犠牲になるかの選択を強いられて1人また1人犠牲になっていく。足にワイヤーが引っかかって他の人が穀物&凶器が落下してくる部屋に閉じ込められてどうする。とかバイクを使った仕掛けでサークルの装置に入ったら切断されるとか、酸の注射を打って他の人を助けるかとか銃をお互いに向けてどっちが助かるかとか。

 検視官2人が怪しいと刑事たちが捜査するけど、検視官たちは刑事の1人がジグソウの後継者なのではないかとお互い怪しむけど、検察も刑事も何者かに捕まってゲーム開始で罪を告白せよということで刑事が不正とかを告白して助かったと思いきや、検察が実はジグソウの後継者で奥さんが殺されたきっかけが刑事の不正だったとかでリベンジしておしまい。

 相変わらず面白い装置を使っての殺人ゲームとその人たちとは別の外野側で事件の捜査をするという2つの流れが同時進行で描かれていきます。 

 久しぶりの新作で楽しみに見ましたが、面白い機械でどうやって人間が殺されるのか? とか真犯人は誰なのか? という面白さはシリーズ後半の作品同様あまり感じられなかったです。そのためこのシリーズで突っ込んではいけないとは思いますが、やっぱり何でこんな面倒くさい方法で復讐するのかという部分が気になってしまう作品になってしまっていました。 

 楽しみの1つである人間が面白マシンでどうやって殺されていくのかという部分はあまり新鮮さはなくて、それでいてゴア描写とかも頭がレーザーで八つ裂きとかは楽しかったですがそれ以外は、大騒ぎして死んでいくキャラクターを冷たい目で見てしまいました。バイクの機械とかも何がどうなってるのか位置関係とかどうしたら助かってどうしたら死んじゃうのか見にくいという根本的な問題とかもありました。ゲームを行う人たちの動きをジグソウがどこまで把握しているのかという相変わらずのノイズも今作でもありました。なぜそのタイミングでそこに立ってそこの行動をするのかとかばかり気になってしまいました。 

 事件の捜査をする刑事さんと監察医たちも登場人物が4人くらいしかいないため、真犯人がわかるという面白さもほとんどなかったです。それでいて真犯人がなぜこうしたことをしたのかという真相もただ時間軸をこねくりまわしてるだけにしか見えなかったです。シリーズの特徴である時間軸をずらす構成も映画の面白さを増すものではなく、実はこうでしたと言われてもそうだったのかー! という驚きは全くなかったです。 

 そして役者さんに華がなくて魅力が感じられないのも正直真相がどうなろうが知ったこっちゃない度を上げている要素だと思いました。 

 とはいえ、90分という短さで退屈せずには見られる1本でした。 

☆☆☆

鑑賞日: 2017/11/10 TOHOシネマズ川崎 2024/10/24 Amazonプライム・ビデオ

監督マイケル・スピエリッグ 
ピーター・スピエリッグ 
脚本ジョシュ・ストールバーグ 
ピーター・ゴールドフィンガー 
出演マット・パスモア 
カラム・キース・レニー 
クレ・ベネット 
ハンナ・エミリー・アンダーソン 
ローラ・ヴァンダーヴォート 

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