映画【天間荘の三姉妹】感想(ネタバレ):豪華キャスト共演の旅館を舞台に描く家族と人生の再生ドラマ

Three Sisters of Tenmasou
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●こんなお話

 現世と天界の境目の世界でいろんな人が集まる旅館とその町の人たちの話。

●感想

 旅館の若女将が挨拶の練習をするシーンから始まります。主人公は腹違いの妹であり、妹と共に今日からやってくるお客さまを迎え入れます。

 主人公は旅館で働きながら、長期間宿泊している老婦人の世話を担当します。最初は厳しく当たられますが、老婦人が失明していたことが判明し、海に連れて行くなどの交流を経て、次第に親しくなっていきます。

 また、次女とその恋人の関係や、恋人の生きている父親の姿が交互に描かれます。自殺未遂をした若者が旅館にやって来て問題を起こしますが、主人公は理解を示し仲良くなろうと努めます。

 物語は水族館のイルカインストラクターのシーンもあり、次女がインストラクターとして活躍する姿や、主人公がイルカの技術を学ぶ様子も描かれます。

 さらに、旅館に来るタクシー運転手が実は主人公たちの父親であり、家族間の複雑な感情のやり取りが繰り広げられます。街全体が震災で壊滅していたことが明らかになり、登場人物たちが死の境目にいる設定が物語の核となっています。

 クライマックスでは、主人公がイルカショーのインストラクターデビューを果たそうと奮闘し、最終的に成功を収めます。

 豪華なキャストが共演している点は見どころですが、物語の設定が複雑で理解に時間がかかるうえ、登場人物が多く入れ替わる展開のため、ドラマのような印象を受けました。映像の映画的な迫力にはやや欠け、2時間30分の上映時間が長く感じられる部分もありました。

 しかし、人生の境目に立つ人々のドラマや家族の絆を描く点は興味深く、静かに心に響く作品としてご覧いただけるかと思います。

☆☆

鑑賞日:2024/11/02 U-NEXT

監督北村龍平 
脚本嶋田うれ葉 
原作高橋ツトム
出演のん 
門脇麦 
大島優子 
高良健吾 
山谷花純 
萩原利久 
平山浩行 
柳葉敏郎 
寺島しのぶ 
柴咲コウ 
三田佳子 
中村雅俊 
永瀬正敏 
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