映画【本能寺ホテル】感想(ネタバレ):タイムスリップ×戦国時代|軽やかに楽しめる歴史ファンタジー映画

Honnouji Hotel
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●こんなお話

 休職中の主人公がたまたま入ったホテルで本能寺の変直前の織田信長と知り合って歴史を変えようとする話。

●感想

 タイムスリップものによくある「歴史を変えていいのか」と悩む設定がこの作品にもありますが、その展開が面白いのか?と期待して見ていると、拍子抜けするくらい主人公も戦国時代の人たちもすんなり状況を受け入れてしまう。緊張感や葛藤があまり感じられず、物語にのめり込む前に終わってしまった印象でした。

 主人公は明智光秀の裏切りを信長に伝えていいものか少し悩むけれど、わりとすぐに決断してしまう。信長もそれを聞いて「わしは逃げも隠れもせぬ」と言うだけで、特に動きがあるわけでもなく、物語としての盛り上がりを感じることができなかったです。唯一、新設定として描かれる秀吉の「中国大返し」がどうして可能だったか、というアイデアは少し面白かったです。

 ただ、それ以上に気になったのが、主人公である綾瀬はるかさんのキャラクターに魅力を感じられなかったことで。信長に会ったことで成長していく設定ですが、最初は婚約者に自分の意見も言えず、やりたいこともない人物。そんな性格が変わっていくというストーリーなのに、信長に突然啖呵を切ったり、織田家について詳しかったりと性格の描写がちぐはぐ。いつの間にか歴史好きという設定が出てくるのも唐突だったし、もう少し彼女の内面や背景を丁寧に描いてから成長させてほしかったです。

 とはいえ、京都の名所をめぐるような感覚で、気軽に楽しめる時代劇として見るなら悪くないと思真下。深く考えず、ライトな歴史ものとして楽しむのが正解かもしれなかったです。

☆☆

鑑賞日: 2018/02/16 NETFLIX

監督鈴木雅之 
脚本相沢友子
出演綾瀬はるか 
堤真一 

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