●こんなお話
仲間の1人が重傷を負ったので助けるために頑張ってたらマッドサイエンティストと戦う話。
●感想
ガーディアンズのメンバーが宇宙基地で穏やかな時間を過ごしていたところに、突如として高速で突入してくる謎の男アダムが現れる。彼は強大な力でガーディアンズたちを圧倒しながら暴れ回るが、なんとか撃退に成功。しかしその代償として、ロケットが重傷を負ってしまう。
治療を試みるも、ロケットの心臓には謎の装置が取り付けられていて、それを外さないと命が助からないことが判明。そこから始まるのがロケットの回想。彼が捕らえられ、残酷な科学者によって実験動物として扱われていた過去が描かれる。同じく実験体として収容されていた動物たちと心を通わせ、苦しみの中にも希望を見出す日々。
仲間たちは、ロケットを救うためにかつての強盗仲間たちの協力を得て、有機物で構成された奇妙な宇宙船に潜入。技術者を装って中に入るがすぐに正体がバレてしまい、激しい戦闘に突入。何とか目的の装置を確保するも、データはすでに消去されており、敵の部下の頭の中にダウンロードされていることが分かる。
罠だと分かっていても、敵の科学者がいる「カウンターアース」と呼ばれる人工惑星へと向かうガーディアンズ。住民の協力も得ながら、宇宙船に乗り込んで戦闘を展開。仲間たちが一時的に離れ離れになる中、ついにロケットの命を救う装置の解除コードを入手し、ロケットは復活。
ロケットの過去では、こっそり集めたパーツで檻のロックを外そうとするも、直前で科学者に見つかってしまい、友達は皆殺されてしまう。唯一生き延びたロケットが逃げ出す描写が胸に迫ります。
クライマックスでは、仲間を救うために敵の宇宙船へと再び乗り込む主人公たち。科学者との最終決戦を制し、墜落する宇宙船から全員で脱出し、船に乗せられていた多くの生命体も救出する。
物語の最後、ガーディアンズたちはそれぞれの道を歩むために解散。新たなメンバーで構成された新ガーディアンズが誕生し、物語はおしまい。
色鮮やかな衣装やセット、美術デザインに満ちた独特の世界観と、シリーズならではの音楽センスが光りまます。特に有機体でできた宇宙船の中の不気味な造形は、シリーズ最高レベルの気持ち悪さで最高でした。アクションシーンも見ごたえがあり、特にクライマックスの長回しのバトルは何度も観たくなる出来栄えでした。
キャラクターたちが命懸けの状況でも軽口を叩きながら突き進んでいく展開は、まさにシリーズの醍醐味。ただ2時間半という長さはやや長く感じる部分もあり、ロケットの回想が丁寧に描かれている反面、見る側としては動物の可哀そうな描写に心が削られるところもあったり。
金色の星人など、敵の子分キャラが中途半端に描かれていて、途中まで人を平然と殺していたのに終盤で仲間のように描かれるのは少しモヤモヤも。さらに惑星がまるごと破壊されて住民が皆殺しになるという展開は重すぎて、楽しさの中に一気に冷める瞬間もあったのが惜しいところと感じました。
とはいえ、これまでのシリーズの魅力をしっかり詰め込み、感情の揺さぶりも多く、キャラクターの旅路としても満足できる1本でした。
☆☆☆
鑑賞日:2023/05/14 イオンシネマ座間
監督 | ジェームズ・ガン |
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製作総指揮 | ルイス・デスポジート |
ビクトリア・アロンソ | |
ニコラス・コルダ | |
サイモン・ハット | |
サラ・スミス | |
製作 | ケヴィン・ファイギ |
出演 | クリス・プラット |
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ブラッドリー・クーパー | |
ヴィン・ディーゼル | |
ゾーイ・サルダナ | |
カレン・ギラン | |
デイヴ・バウティスタ | |
ポム・クレメンティエフ |