映画【ゴールデンスランバー】感想(ネタバレ):大統領暗殺の濡れ衣から逃げる!緊迫の逃走劇が光るエンタメ映画

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●こんなお話

 大統領候補暗殺の容疑者になった主人公が国家権力の横暴に振り回される話。 

●感想

 アイドルを暴漢から救い、模範市民として表彰され国民から人気者となった主人公のドライバーを描いております。毎朝、学生時代の知り合いで交通情報キャスターの声を聞きながら仕事をするシーンから始まります。

 ある日、その知り合いから呼び出されるも様子がおかしく、「誰も信じるな」といった不穏なメッセージを残して去ります。その直後、大統領候補の乗った車が爆発し、主人公が乗っていた車も巻き込まれ爆破されてしまいます。突然、大統領候補の暗殺犯に仕立て上げられ、戸惑う主人公の姿が描かれます。

 知り合いの女性の家へ逃げ込むと、彼女が実は政府職員で襲ってくるという緊迫の展開に。さらに、政府職員の中でも対立があり、主人公は交渉の材料に使われるものの、性格を見込まれて元職員が協力を申し出ます。

 学生時代のバンド仲間との回想シーンもあり、彼らの葛藤や懸賞金目当ての裏切りの可能性も描かれています。主人公と同じ顔の整形手術を受けた人物を追い、政府の監視をごまかしながらマンションに突入。警察も介入する騒動の中で、主人公は死んだと見なされますが、実は生きており、交通情報のキャスターに連絡して集会を呼びかけ、真実を語る決意をします。

 しかし、政府職員に捕まり下水道でピンチに陥りますが、大量の水で職員だけが流され、主人公は無事に外に出て記者会見で物語はおしまい。

 冒頭から主人公と物語の舞台がしっかり説明され、暗殺容疑者となる意外な展開が視聴者の興味を引き付けます。国家権力やマスコミの横暴、さらにそれを信じる大衆の恐怖と戦う逃走劇には、学生時代の仲間との信頼や裏切りの葛藤も描かれており、迫力ある爆破シーンなど見どころが満載です。

 ただし、回想シーンでの時間の停滞感や、キャラクターの関係性が十分に描き切れていないため、クライマックスでの主人公の逆転劇にややカタルシスが弱い印象を受けました。

 とはいえ、100分程度の手軽なエンターテインメント映画として十分に楽しめる作品です。

☆☆☆

鑑賞日: 2019/04/28 DVD 2024/10/28 Amazonプライム・ビデオ

監督ノ・ドンソク 
脚色ノ・ドンソク 
原作伊坂幸太郎
出演カン・ドンウォン 
ハン・ヒョジュ 
キム・ソンギュン 
キム・デミョン 
ユン・ゲサン 
キム・ウィソン 

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