映画【アイランド(2005)】感想(ネタバレ):マイケル・ベイ監督の映像美と爆発力!

the-island
スポンサーリンク

●こんなお話

 毎日規則正しく管理された世界で生きる主人公は一体自分は何なんだと疑問に思ってたら、どうやら外の世界があるらしいぞというので外に飛び出す話。

●感想

 汚染された外の世界を信じ、完全に管理された施設内で暮らす主人公は、毎日同じルーティンの繰り返しに違和感を抱き始めます。住民たちは「アイランド」と呼ばれる楽園へ抽選で行けると信じ、それだけを希望に生きています。

 ある日、技術者の友人の元を訪れた主人公は、施設内で蛾を発見します。外部から入り込んだとしか思えない蛾の存在を不審に思い、あとを追って施設の裏側へ。そこで彼は、出産を終えた女性や「アイランド」へ選ばれた男性が殺されている現場を目撃し、衝撃を受けます。

 やがて、抽選に当選した女性主人公を救うため、男性主人公は彼女とともに施設から脱出。友人の技術者から、自分たちが実はクローンであるという衝撃の真実を知らされます。

 2人はオリジナルの人間に会うために移動を開始しますが、追手の民兵たちに狙われ、技術者の友人は命を落とします。都会へと逃げ込んだ2人は、電話越しに子どもの声を聞いたり、オリジナルの人間と対面したりと、クローンとしての存在の意味を深く考えるようになります。

 オリジナルと入れ替わり、テレビで真実を訴えようとするも、オリジナルの裏切りによって再び追われる展開に。クローンの仲間たちを救うべく、主人公たちは施設へと潜入し、最終的には博士との対決の末、多くのクローンが自由を手にしておしまい。

 本作は、序盤に描かれる管理社会の異様さや、登場人物たちの無知な日常が不気味に描かれ、やがてクローンというSF要素が現実とつながっていく展開が非常に魅力的です。

 中盤以降はマイケル・ベイ監督らしいド派手なカーチェイスや銃撃戦、高層ビルからの落下シーンなどが目白押し。どんな状況でも無傷な主人公たちのタフさも、ある意味で痛快です。

 ただし、130分という上映時間の中で、序盤から逃走劇へと突入するまでがやや長く感じられ、中盤以降のテンポの良さに比べて終盤は急ぎ足の印象も否めません。

 それでも、豊富なアクションとスタイリッシュな映像、そしてクローンというテーマをエンタメに昇華させた本作は、単純に楽しめる娯楽映画として非常に魅力的です。

☆☆☆

鑑賞日: 2014/01/24 Hulu 2024/10/17 NETFLIX

監督マイケル・ベイ 
脚本アレックス・カーツマン 
ロベルト・オーチー 
キャスピアン・トレッドウェル・オーウェン 
原作キャスピアン・トレッドウェル・オーウェン 
出演ユアン・マクレガー 
スカーレット・ヨハンソン 
ジャイモン・ハンスゥ 
ショーン・ビーン 
スティーヴ・ブシェーミ 
マイケル・クラーク・ダンカン 
タイトルとURLをコピーしました