映画【極道の妻たち Neo】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 極道の妻たちの話。

●感想

 冒頭、女子高生を追いかける極道たち。この女子高生が主人公の極妻さんのもとに匿ってもらうところから物語が始まります。
 極道の生活を女子高生目線で見せるというのは面白いものでした。ですが、イマドキの軽い女子高生を狂言回しにする意味みたいなものは果たして必要だったのか謎です。
 主人公は極道の妻だからこそだれも面倒見てくれないと働いて家事もするしっかり者。そんな日常を送ってたのに、極道の争いに巻き込まれて仕方なくドスを振り回して戦うというのがこのシリーズの醍醐味だと思いますが、軽い女子高生の設定がうまいことかみ合っていないように思えました。

 主人公のライバルとなる女性も何であんな長いキセルを吸っているのか? めちゃくちゃ吸いずらそうなキセルでした。
 話はチャイニーズとの勢力拡大をどう対応するのかで主人公の旦那さんは主戦派として意見してカタキ役たちは穏便に済ませようとするところから対立が始まる。
 この時、「チャイニーズを黙って見てるわけにはいかない」みたいなことを言いますが、チャイニーズマフィアの攻撃というのが一切ないため、主人公たちの組がどれだけ迷惑をこうむってるのかとか背景がわからないため、何の話し合いをしているのか理解できないという。
 このヤクザさんたちもどうやって生計を経ててるのかとか一切描かれないのも痛かったです。

 ほいで案の定、旦那さんが……な展開になって。主人公は旦那を騙したカタキ役たちに殴りこんでいくという展開。
 ここも都合よく停電になったりするのも映画的に盛り上がる要素だとは思いますが、序盤であまり描けていなかったので主人公が殴りこんでくる鬼気迫る感じが伝わってこないので盛り上がりにくかったです。

 ちょっとツカミからして失敗してしまってそのままズルズルと進む90分で残念でした。 

☆☆

鑑賞日:2013/09/21 DVD

監督香月秀之 
脚本米村正二 
原作家田荘子
出演黒谷友香 
原田夏希 
今井雅之 
渡部豪太 
小池里奈 
黒田アーサー 
天龍源一郎 
嶋尾康史 
袴田吉彦 
大杉漣 
石橋蓮司 
長嶋一茂 
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