映画【ガール(2011) 】感想

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●こんなお話

 コンクリートジャングルで頑張る女性たちの話。

●感想

 現代日本のアラサー女性のよくあるというかスタンダードな悩みを描いていて、男性であろうが女性であろうが日本の問題でもあるので共感できる映画で楽しめました。

 29歳でいつまでも可愛い恰好をしていたくて女子でいたい人、年上の男の部下を持つ人、ひとまわり年下の部下に恋した人、シングルマザーで父親としても頑張る人。それぞれを交互に描きつつパン教室とかでお互いのおしゃべりをする。

 いつまでも派手な格好をしていたい香里奈さん演じる女性ですが、別にいつまでも自分の好きな格好をしてもいいとは思いますが。時と場所を考えるのが大人だと思います。そのため、香里奈さんはド派手な格好でプレゼンしますが失敗するのは当然。そこで出てくるのは、みんなから引かれてるけど自分の思い通りに生きる壇れいさん。この人は、ただ好きだけでなくそれを武器として使っているので取引先の部長などと仲良くして仕事をうまいことまわしていく。この対比が面白かったです。

 年上の男が部下を持つ麻生久美子さんですが、その部下を要潤さんが嫌味たっぷりで演じていて、見てて物凄いむかつくヤツで最高でした。けど、こういう人物はデフォルメされているとはいえ、実際いそうです。
 
 ひとまわり年下の部下の男の子に恋をする吉瀬美智子さんですが、家族からもお見合いの話が出たりプレッシャーを受けたりしつつ。年下に恋をするのにふみきれない。このエピソードでよくわからないのは、今の時代、別に仕事しながら恋愛なんてできそうなので今一つわかりにくかったです。それに、これをいっちゃおしまいですが吉瀬美智子さんですもの。美人じゃん。

 板谷由夏さん演じるシングルマザーは、息子がスポーツできないとしり逆上がりやキャッチボールを自分ができないながら頑張って息子に教えようとする。母だけでなく父親の役割も補おうとして常に100%。人間それでは無理が生じることは決まりきっていますが、それでもがんばろうとする。このエピソードは、明確な答えがないまま終わってしまうのでこれもわかりづらかったです。

 クライマックスは、年相応の恰好をするのか好きなファッションのままでいいのか悩む香里奈さんと年下の部下と対決する麻生久美子さんですが。
 今までやられ続けたところで、最後に謝罪させる麻生久美子さんのパートは気持ちよくてよかったですが。香里奈さんのファッションショーのくだりは、香里奈さん自身の変化は特に感じられず、1番の変化は一緒に仕事してた加藤ローサさんが変化しているのであって、外野で眺めていた香里奈さんが何故、ファッションショーを経て、自分の好きな道へ進むと決意したのかがわかりにくいのでイマイチ盛り上がりにくい構成だと思いました。

 とはいえ、当然ですが。今の日本は女性にとってまだまだ生きにくいんだなぁとみることができる映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2012/05/27 DVD

監督深川栄洋 
脚本篠崎絵里子 
原作奥田英朗
出演香里奈 
麻生久美子 
吉瀬美智子 
板谷由夏 
上地雄輔 
要潤 
林遣都 
波瑠 
加藤ローサ 
向井理 
檀れい 
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