ドラマ【ウォーキング・デッド シーズン4】感想(ネタバレ):ゾンビ背景の人間ドラマと深まる葛藤

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●こんなお話

 刑務所で安定したかと思いきや総督との対立が深まったり、みんなバラバラになってのそれぞれの過ごし方や終着駅なるところを目指すシーズン。

●感想

 ゾンビものはあくまで背景に過ぎず、そこで描かれるのは人間の本質と葛藤のドラマが詰まっていて、最高に面白い物語が展開されていきました。終末世界のサバイバルを通じて、キャラクターたちの心の動きや成長がリアルに描かれているのが魅力です。

 刑務所で何とか生活をやり繰りするリックたちの一行。インフルエンザの流行という新たな問題が発生し、対処に奮闘するが、状況は次第に悪化していく。その頃、ガバナーの暴走が始まり、やがて刑務所の平和は崩壊する。

 崩壊後のリック一行のサバイバル生活はこのシーズン最大の見どころで、それぞれが本音を吐き出しながら成長していきます。キャロルはタイリースと子どもたちと逃げていくが、その子どもの一人がサイコパス的な素質を持っているかもしれないと告白し、タイリースの大切な人に手をかけたことを打ち明けるシーンは非常に印象的。

 ダリルはべスと共にサバイバル術を教えながら暮らすが、べスは突然さらわれてしまう。グレンは総督たちと行動を共にしていたタラという女性とともに、マギーを探しながらワシントンを目指すエイブラハム、ロジータ、ユジーンと合流する。マギーはサシャとボブと行動し、グレンを探す。

 リックはカールと共に行動しながら親子の絆を深め、ミショーンとも合流する。ミショーンは平和だった頃の思い出をカールに話すが、そこに荒くれ者集団が襲いかかり、逃げ惑うが、そこにダリルが合流して力を貸す。バラバラだった仲間たちが後半にかけて再び集まっていく様子が描かれています。

 後半はそれぞれのキャラクターの掘り下げが中心になり、テンポが少し落ちる場面もありますが、シーズン4まで続けていることでキャラクターへの愛着が深まっているため、物語の面白さは維持されていると感じます。

 ゾンビアクションとしても毎回様々な障害が用意されていて見ごたえがあり、終着駅を目指す一行のその後が気になるシリーズでした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2014/10/13 Hulu 2021/01/16 NETFLIX

原作ロバート・カークマン
製作スコット・M・ギンプル
ゲイル・アン・ハード
出演アンドリュー・リンカーン
ノーマン・リーダス
スティーヴン・ユァン
チャンドラー・リッグス
メリッサ・マクブライド
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