映画【太陽の蓋】感想(ネタバレ)

taiyounofuta
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●こんなお話

 311からの5日間を官邸や福島第一原発の様子を描いた話。

●感想

 2012年に記者が政権関係者にインタビューをしているところからは始まって、東日本大震災が発生。記者がどう記事を書くか政権内部の人に電話をして話を聞いたり、元原発関係者に原発で何があったのか聞いたり。

 政権側は電力会社が正しい情報を上げてこないということでイライラしたり、そのため自分たちが動こうとするけどそれはそれで現場は混乱したり。福島の人たちが避難するけど水素爆発が起こって避難区域が広がって大変だったり東京で待ってる主人公の奥さんも不安だったり友達が海外に帰国したり。

 原発が震災後、50基止まるけどまた動いています。みたいなテロップが流れておしまい。

 総理や官房長官は実名で登場して、なかなか気合の入ったつくりをしているのはわかる映画でした。モブシーンもたくさんあって迫力あるものでした。

 官邸、記者、原発、避難民、都民などが同時進行で311の5日間で何が起こったのかを描いていって、起こる出来事があまりにも凄すぎるのでその面白さで引っ張る作品ですが、それが映画自体の面白さにつながっているかと考えれば微妙で、あの311の息の詰まる日々を再現しているのは凄いですが、ただそれだけで記録としての映画になってしまって、映画の面白さみたいなものはあまり感じられませんでした。それに、何日も極限状態であるはずなのに、みなさん服や体は汚れや疲れた様子が伝わってこなかったり、普通にカフェでご飯を食べながら話をしてたり電話で常に話していたり物資は通常通りの日常で緊迫感とかはなかったです。

 学校の授業とかで見るかのような映画でした。官邸側から描かれた話なので、映画の中で悪者になっている東電側からの映画とかも見てみたいと思いました。

☆☆☆

鑑賞日: 2017/03/07 DVD 2025/01/26 Amazonプライム・ビデオ

監督佐藤太 
脚本長谷川隆
出演北村有起哉 
袴田吉彦 
中村ゆり 
郭智博 
大西信満 
神尾佑 
青山草太 
菅原大吉 
三田村邦彦 

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