●こんなお話
前作で死んだはずのジェイソンが復活してもとのクリスタルレイクにいる若者たちを殺していく話。
●感想
警察と救急隊が前作の大量殺人現場を捜索し、斧が頭部に刺さったままのジェイソン・ヴォーヒーズの遺体を回収して病院の遺体安置所へ搬送する。
安置所で検死官が遺体を確認している最中、ジェイソンは突然起き上がり、検視官の喉を切り裂く。さらに看護師をメスで刺殺し、病院を抜け出してクリスタルレイク方面へ向かう。
翌日、ポール、サマンサ、サラ、ダグ、ジミー、テッドの6人が湖近くの別荘へ向かう。道中でヒッチハイカーの女性を車に乗せるが、彼女は森の中でジェイソンにナイフで刺殺される。
若者たちは別荘に到着し、隣家に住むトリッシュ・ジャーヴィスと弟トミー、母親と顔を合わせる。トミーは特殊メイクを趣味にしている少年で、新聞に載ったジェイソンの記事を読んでいる。
若者たちは湖で泳ぎ、双子のティナとテリと出会う。夜になり別荘でパーティーが始まる。サマンサは湖に浮かぶボートの上で横になっている最中、下から突き上げられた銛で体を貫かれて死亡する。ポールはサマンサを探して湖に出るが、水中から現れたジェイソンに股間を銛で刺される。
テリは帰宅しようと車に向かう途中で槍で刺殺される。テッドは映写機を操作している最中、背後からナイフで頭部を刺し抜かれる。ジミーは台所でワインのコルクを抜こうとした直後、コルク抜きで手を固定され、肉切り包丁で顔面を切り裂かれる。
一方、森に滞在していたロブは、かつて妹をジェイソンに殺された過去を持ち、復讐のために単独で行動していた。トリッシュと行動を共にするが、地下室でジェイソンに襲われ、叫び声を上げながら刺殺される。
トリッシュは自宅に逃げ帰り、トミーとともにドアや窓を塞ぐ。ジェイソンは窓を破って侵入し、家の中で二人を追い詰める。トリッシュは外へ逃げ、ジェイソンを庭へ誘導する。その隙にトミーはジェイソンの記事を読んだりして情報を持っていて、自室で髪を剃り落とし、幼少期のジェイソンに似せた姿になる。
トミーは現れたジェイソンに向かい、名前を呼びかけて動きを止める。その間にトリッシュがマチェーテでジェイソンのマスクを外す。トミーは落ちていたマチェーテを拾い、ジェイソンの頭部へ振り下ろして倒す。ジェイソンの指が動いたのを見て、トミーは何度もマチェーテを振り下ろし続ける。
後日、病院でトリッシュが治療を受けている。トミーは見舞いに訪れ、抱きしめられるが、無表情のまま遠くを見ておしまい。
シリーズ4作目にして「完結編」と銘打たれた本作は、ジェイソンの復活から退場までを真正面から描く構成が印象的でした。病院での殺害場面から即座に物語が動き出し、冒頭から容赦のない展開が続きます。
湖畔の若者たちのパートはシリーズの定型を踏襲しつつも、殺害方法に工夫が凝らされており、銛やコルク抜き、肉切り包丁など身近な道具が凶器になる描写は強いインパクトがありました。テンポよく人数が減っていく展開はスラッシャー映画の醍醐味を存分に体感できると思います。
そして何より印象に残るのは、少年トミーの存在です。特殊メイク好きという設定が終盤の作戦に直結し、自ら頭を剃ってジェイソンに似せるという大胆な行動に出る展開は、この作品ならではの見せ場でした。単なる逃走劇ではなく、知恵で怪物に対抗する構図が生まれた点は非常に興味深いです。
また、最終的にジェイソンを執拗に斬りつけるトミーの姿は、被害者側にも暴力の連鎖が芽生えていることを示しており、ラストの無表情な視線が強烈な余韻を残します。
スプラッター描写の充実、姉弟のサバイバル、そして次世代キャラクターの誕生までを詰め込んだ一作として、シリーズの転換点となる重要な作品であると感じました。
☆☆
鑑賞日:2023/06/29 U-NEXT 2026/02/13 U-NEXT
| 監督 | ジョセフ・ジトー |
|---|---|
| 脚本 | バーニー・コーエン |
| 原案 | ブルース・ヒデミ・サコウ |
| 出演 | クリスピン・グローヴァー |
|---|---|
| キンバリー・ベック | |
| コリー・フェルドマン | |
| ローレンス・モノソン | |
| テッド・ホワイト |


