映画【セイジ 陸の魚】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 ドライブインにいろいろ悩んだ人たちが集まる話。

●感想

 物語は毎日を惰性で生きる男が20年前に起こった出来事を回想するところから始まります。20年前、旅をしていた青年、森山未来さんが事故を起こして、ドライブインに立ち寄ったことからそこの居心地がよかったのか居ついてしまいます。

 そこの雇われ店長の西島秀俊さんの存在感で持っているような映画で、人生を全て悟っているかのような緊張感いっぱいの雰囲気はスクリーンに釘付けにしてしまう存在感でした。
 誰も寄せ付けないオーラを出しているかと思いきや、常連客のおじいちゃんの孫娘には笑顔で遊んであげたり。動物愛護団体に対して厳しいことをいったと思いきや「彼らも間違ってない」と話したり。

 森山未来さん目線で映画の世界に入り込むことができました。個性ある常連客や店のオーナーなんかを観客と同じ目線で見つめる人物を好演していたと思います。
 森山未来さんが見つけた8ミリフィルムに映っていた少女、その少女が西島秀俊さんの過去を見せるもので。その少女が孫娘に笑顔で接する理由であることがわかります。

 そして起こる事件。孫娘のために周りの人物は動きますが、西島さんだけ何の反応も示さず。今までの接し方が変わってしまいどうしたんだろう? と疑問に思って見ていたら、最後にとる驚きの行動。少女の痛みを心を取り戻すために、自らの肉体を犠牲にするときの西島さんの爆発したお芝居が素晴らしかったです。

☆☆☆

鑑賞日:2012/03/17 TOHOシネマズ南大沢

監督伊勢谷友介 
脚本龜石太夏匡 
伊勢谷友介 
石田基紀 
原作辻内智貴
出演西島秀俊 
森山未來 
裕木奈江 
新井浩文 
渋川清彦 
滝藤賢一 
二階堂智 
津川雅彦 
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