映画【初恋(2020)】感想(ネタバレ)

First Love
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●こんなお話

 麻薬を巡っていろんな人がバトルロイヤルになっていく話。

●感想

 主人公のボクサーに麻薬漬けにされてしまったヒロインが出会い、ヤクザが麻薬を奪ったことによりチャイニーズマフィアとの抗争や警察とかいろんな人たちを巻き込んでの殺し合いに発展していくという。首が転がり、手足がもげるバイオレンスシーンをメジャー映画でやってしまうというさすがの三池作品でした。それでいて勘違いや思い込みで事態がどんどんと転がっていくのがこういったジャンルとして楽しかったです。激しいバイオレンスの中にとぼけたコメディが挟まれるのも三池作品っぽさがあってよかったです。染谷将太さんが裏切りがばれないように焦るとぼけたお芝居や「ユニディには何でもあるな」とヘルメットを被る大森南朋さんが個人的には1番のツボでした。

 ただ麻薬を盗むきっかけとなる染谷さんの行動が起こるまでの序盤30分はバラバラの人物たちがバラバラに行動するのを映していくだけなので、結構退屈で群像劇としての弱点がある作品で、事件が大きくなり始めてからは楽しく見ることができましたが、なかなか鈍重に感じてしまう序盤でした。それにアクションシーンも基本ナイトシーンが多くて誰が何をしているのかわかりにくいのも個人的には盛り上がりにくいアクションシーンでした。

 とはいえ、最後のエンドロールでの役者さんたちのスチールがめちゃくちゃカッコいい映画でした。そして、ただ狙ってやっているんでしょうが、やっぱりタイトルと内容が全く持って違うものなのでどういう客層をターゲットにしているのかマーケティングが謎でそちらが気になってしまう映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2020/03/05  川崎チネチッタ 2021/04/04 WOWOW

監督三池崇史 
脚本中村雅
出演窪田正孝 
大森南朋 
染谷将太 
小西桜子 
ベッキー 
三浦貴大 
藤岡麻美 
顏正國 
段鈞豪 
矢島舞美 
出合正幸 
村上淳 
滝藤賢一 
ベンガル 
塩見三省 
内野聖陽 
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