映画【利休】感想

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●こんなお話

 信長とか秀吉に仕えた千利休の話。

●感想

 冒頭、朝もやの早朝、聚楽第の茶室で庭の朝顔をすべて切り取る利休。そこへやってくる秀吉、庭の朝顔がなくなっているのを切り取られてるのを訝しく思いながら茶室に入ると一輪の朝顔が飾られているのを見て感心するという利休の有名なエピソードから始まります。

 利休が小田原征伐に来ない伊達政宗を茶会に招いて弟子にしてしまったり、徳川家康にも一目置かれる存在。なんてったって、秀吉に「公儀のことは秀長に、内々の事は利休に」と言わしめるほど利休が人物なのだとわかります。
 ちょっとわからなかったのが、何でお茶の先生がそこまでの権威や影響を持っているのかがわかりにくかったです。とはいえ、戦国大名の精神的リーダーなのだということがわかります。
 
 その利休の上にたつ秀吉は山崎努さんが演じていて漫画のような大きなお芝居をして面白いです。それでいて目が笑っていなくて怖かったり。
 ゼスチャアが大きな秀吉は、三成の言葉に疑心にかられ、利休が朝鮮出兵に反対し木像を作ったことに激怒する。
 
 天下人の秀吉が越えられない利休に対してのコンプレックス。利休の理解者である秀吉の弟、秀長の死。そして利休の弟子を秀吉が耳と鼻をそぎ落とされ殺されたことが原因で一気に険悪なものになっていく。
 いよいよ、秀吉が利休のもとへおとずれ、対決する三國連太郎さんと山崎務さんの演技合戦の迫力たらなかったです。

 利休の蟄居の後、謝れば命が助かるのに謝らない利休。ここの利休はもはや意地としか思えなかったです。
 最後の切腹までの流れは今までの淡々としていたのに仰々しくなってしまったのがちょっと雰囲気変わって残念でした。

 長回しでじっくりと撮影して、茶室や聚楽第の映像を見ることができて勉強になりました。茶器なんかが作られるのも見ることができました。

 大きな動きはなく地味な映画ではありますが、権力者と芸術家の戦いが見られる映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2013/04/28 DVD

監督勅使河原宏 
脚本赤瀬川原平 
勅使河原宏 
原作野上彌生子 
出演三國連太郎 
三田佳子 
松本幸四郎 
中村吉右衛門 
田村亮 
岸田今日子 
北林谷栄 
山口小夜子 
藤田芳子 
坂東八十助 
嵐圭史 
中村橋之助 
財津一郎 
観世栄夫 
江波杏子 
堂本尚郎 
熊倉功夫 
中村獅菫 
ルイ・マルケス 
青山裕一 
織本順吉 
今福将雄 
久保晶 
森山潤久 
徳田興人 
ケン・フランケル 
ドナルド・リチー 
井川比佐志 
山崎努 
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