映画【サイコ(1960)】感想(ネタバレ)

psycho
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●こんなお話

 モーテルで起こる殺人事件の話。

●感想

 インパクトのあるメインテーマで掴まれ、真夏のビルからある一室の窓にカメラが寄っていく。
 主人公の女性とその恋人の紹介から始まり、会社のお金をそのまま持ち逃げしてしまう主人公。この逃げるシークエンス、特に警察におびえて車を変えたりとかするくだりが、物語の進行を停滞させ退屈に感じてしまいました。
 その後、大雨の中を運転するところを主人公の顔のアップを映したまま。主人公が逃げたことを周りの人物たちの声だけ流す手法は面白かったです。その時の主人公の顔だけで気持ちがわかる。

 そして雨で立ち寄ったモーテル。ここの若い主人とのやりとり。ここもちょっと長いかなとは思いますが、この主人の不気味さ。まばたきしないで喋る怖さ。
 シャワーカーテンの奥に映る人影が迫るところは今見てもドキドキします。直接的なバイオレンスシーンは今見るとチープですが、今までの展開をぶったぎる流れは面白いです。

 ここまでが50分程度と全体の半分を使っていて、ここから新たな登場人物たちが紹介されという流れ。ここから面白くなっていく展開ですので、やっぱり正攻法で開始30分くらいまでには殺人が起こって、姉を捜索するという流れにしたほうが個人的には好きです。
 中盤から最後までは、ひたすら消息不明の姉を探す一同というのは面白く見れました。モーテルの主人をみんなで追い詰めていく。
 保安官の口から聞ける、主人の母親のこと。その時のショックさ。
 クライマックスの屋敷潜入のサスペンスの盛り上がりはさすがでハラハラドキドキしながら見れるものでよかったです。

 事件が終わり、蛇足かなと思われる医師の説明があり、その後、ラストカットが1番怖かったです。犯人の不気味さが最高でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2013/04/19 Blu-ray

監督アルフレッド・ヒッチコック 
脚本ジョゼフ・ステファノ 
原作ロバート・ブロック 
出演アンソニー・パーキンス 
ヴェラ・マイルズ 
ジョン・ギャビン 
マーティン・バルサム 
ジョン・マッキンタイア 
サイモン・オークランド 
ジャネット・リー 
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