ドラマ【フィアー・ザ・ウォーキング・デッド シーズン2】感想(ネタバレ):緊迫のサバイバルと家族ドラマが交錯!ゾンビとの戦いの中で見える人間の強さと弱さ

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●こんなお話

 ゾンビ化が広まる世界で船で避難した一家たちの話。 

●感想

 主人公がストランドの知り合いのもとに身を寄せるが、そこはあまり信用できない場所だと感じていた。一方で息子はその環境に感化され、そちら側に傾いていくように見えた。さらにその場所では知り合いのゾンビを囲っている様子があり、危険な雰囲気が漂っていた。

 ダニエルは妄想に取り憑かれ、ついには屋敷に火を放ち、みんながバラバラになる事態に。主人公の一人の父親は、息子が母親などにナイフを突きつけるなど、サイコパス的な一面を見せ始め、父親と息子は二人だけで旅をすることに。旅の途中、若者たちと合流するが、若者たちの暴走に父親は止めようと奮闘。だが息子は若者たちに加わり暴力を振るい、最後には離れ離れになってしまう。

 その後、父親はホテルに戻り、難民たちと合流するが、そこで息子と一緒にいた若者の存在に気づき、息子の行方を尋ねると若者から息子が殺されたと告白され、父親は激怒する。もう一人の息子は新しいコミュニティに属し、リーダーがゾンビに噛まれて弱っているところを薬で安楽死させるなど、コミュニティでの役割を果たしていく。

 物語の前半はほぼ船の上で展開し、画面的な広がりが少なく正直退屈に感じました。後半は家族がバラバラになり、それぞれの危機に焦点を当てられますが、メインファミリーに感情移入しにくい構成で、15話の各エピソードは気になる展開もあったものの、全体としてはキャラクターのイライラや突っ込みどころが目立ち、フラストレーションが溜まるシーズンでした。特に息子の一人はただ暴走するだけの役割に終始し、見ていて苛立ちが増していくキャラクター。主人公の母親も家族のためという理由で強引な行動を繰り返し、家族至上主義的な姿勢が目立ちます。

 さらに主人公たちはゾンビに対する危機感が薄く、たどり着いたホテルで酒を飲みピアノを弾いている間にゾンビが群がってくるピンチを招いたり、息子を探すために夜間にホテルの電気をつけっぱなしにしたりと、何を考えているのか疑問が残る行動が多かったです。ゾンビに気付かれずに歩くために顔に血を塗る描写も多用され、緊迫感が薄れてしまっていたと思います。

 また麻薬カルテルとカルト宗教のコミュニティが登場するが、カルテルは怖い存在として描かれるかと思いきや、どこか抜けた軍団として描かれ怖さが減っていました。ゾンビを生きている存在と信じる人々の描写は本家【ウォーキング・デッド】でも見られたもので新鮮味がなく、繰り返し感が強かったです。

 さらにメインのファミリーは生き残るために後半でかなりの殺人を犯し、その点でもモラルに疑問を感じました。全体としてシーズン3を続けるかどうか迷う内容でした。

☆☆

鑑賞日: 2017/06/30 Amazonプライムビデオ 2023/07/14 Amazonプライムビデオ

出演キム・ディケンズ
クリフ・カーティス
アリシア・デブナム・ケアリー
フランク・ディレイン
ロレンツォ・ジェームズ・ヘンリー
エリザベス・ロドリゲス
ルーベン・ブラデス
メルセデス・マソーン
パトリシア・レジェス・スピンドーラ

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