ドラマ【返校】感想(ネタバレ)

Detention
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●こんなお話

 1969年と1999年の高校のある生徒たちの悲しい話。

●感想

 まず映像が綺麗で黒や青や緑がじっとりと美しく、それを見ているだけで満足できるドラマでした。蔣介石の銅像を見上げて先生たちが生徒たちを抑圧するという中、自殺事件をきっかけに幽霊騒ぎになって、過去の生徒と現在の生徒の精神が入れ替わって30年越しにリベンジしようとしてくる幽霊。そして明らかになるその怨霊に何があったのかが明らかになっていく構成でした。

 そもそも学校に軍人がいて思想や言論を統制するというのが平和な日本から見ると不思議で学園生活が窮屈そうで辛いです。そんな中、99年パートで校長の息子で保守的な学校の校風とは違って主人公の詩の才能を伸ばそうと頑張って希望となる先生が現れて主人公も明るくなるけれど…ななかなかの裏表のあるキャラクターだったり、69年パートがラスト数話でわかってくる先生と生徒の悲恋。そこに学校の権力側が一斉検挙して死刑にするとかというものすごい時代に翻弄されてしまう主人公がかわいそうすぎでした。

 心と体が入れ替わって、69年に何があったのかを主人公と一緒に見ているこちらと一緒に真相が明らかになっていく見せ方や99年では30年越しにリベンジしようとするので、それを止めるお寺の息子さんや69年の主人公を先輩に持つおじさん。そこで69年と繋がるラジオとかも不思議な設定で面白く見ることできました。

 台湾の学園生活や当時の生活、嫉妬やほんの出来心での告げ口が大変な事態に発展するとか大変だなと勉強になるドラマシリーズでした。欲を言えば、99年に先生にリベンジしてくる怨霊が対象の先生2人だけではなく、もっともっと虐殺をする大暴れをしてほしかったなというのが個人的な気持ちでした。

☆☆☆

鑑賞日:2021/05/10 Netflix

出演リー・リンウェイ
ハン・ニン
ホアン・コアンチー
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