映画【ジェントルメン】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 大麻王が引退しようとビジネスを売却案を話したら、もろもろトラブルが続出する話。

●感想

 男が帰宅すると先に別の男が勝手に座っていて語り始めて、どうやら破格の値段をゆすっている様子。そこから自分の見てきたことを話し始めて、アメリカ人がイギリスの大学にやってきて大麻で財を成していって、その男にまつわる話が展開されていきます。

 ただこの冒頭から2人の会話が比喩や引用で回りくどく要点を言えと言いたくなる会話劇が終始続くので113分の上映時間の体感時間はかなり長かったです。

 大麻王が富豪のユダヤ人にビジネスを売却しようとし、そこから秘密の大麻工場が若者に襲撃されたり、その若者たちのメンターが大麻王の右腕の謝罪してこき使われるようになったり。大麻王に恨みを持つ編集長と彼に命令されて動き回る探偵、そして大麻王の敵であるチャイニーズマフィアに大麻王と接点のある貴族とその娘と交際相手とロシアンマフィアとが絡んできます。

 ガイ・リッチー監督のお得意のクライムサスペンスかと期待してしまいますが、ダラダラ会話がメインでしかもどんでん返しなども少なく、後半とかは偶然助かったり、襲撃してきて命のピンチになったりしますが、そこの突破方法もたまたま助かった。みたいな描写が続くのでカタルシスなどは一切ないまま終わっていくのでダラダラと回りくどい台詞回しのわりにエンタメとしてのカタルシスが得られないストレスがたまる構成・演出で残念でした。

 本当にこれほど時間をかけて描く必要があるのか? というシーンが多くて、コリン・ファレル演じるコーチが初登場するところの若者に絡まれて返り討ちにするとかも台詞が多かったり、貴族の娘を取り戻すためにロシア人のミュージシャンのところに行って揉めたり、マシュー・マコノヒーが敵対するチャイニーズマフィアのボスに会いに行ってお茶に毒を仕掛けてうんぬんとか、ただただ鈍重な会話劇が続くだけの印象でした。チャイニーズマフィアに圧力をかけられる大麻王の奥さんが銃で自衛しようとするとか、編集長が若者に襲撃されてドライバーが空手の使い手うんぬん、そのあとの養豚場でのやりとりうんぬん等もろもろ全体的に1つ1つのシーンがテンポが悪かったです。 

 とはいえ、キャラクターが着ている服がオシャレだし殺人を笑いに変えていて2回出てくる重力が人を殺するのとかは個人的には笑えてさすがのガイ・リッチー作品感いっぱいの映画でした。

☆☆

鑑賞日:2021/05/12 TOHOシネマズ川崎

監督ガイ・リッチー 
脚本ガイ・リッチー 
出演マシュー・マコノヒー 
チャーリー・ハナム 
ヘンリー・ゴールディング 
ミシェル・ドッカリー 
ジェレミー・ストロング 
エディ・マーサン 
コリン・ファレル 
ヒュー・グラント 
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