映画【ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 イギリス人みんなで「ネバー!」を連発する話。 

●感想

 チャーチルが首相に就任してからイギリス陸軍全滅の危機から撤退作戦を成功させるまででイギリスの国会とかをじっくり見ることができて美術とかをじっくりとあまり見たことないのでそういったところは新鮮で面白かったです。政治家として岐路に立たされる苦悩や重圧もわかりやすくダンケルクの撤退作戦のためにカレーで戦う兵隊たちの犠牲なんかもよかったです。いつでも酒を飲んで風呂場でミーティングしたりと人間的側面も描こうとしていたと思います。 

 ただ映画全体は退屈でした。戦況が圧倒的不利で、周囲は和平や降伏に流れる中、主人公だけはひたすら徹底抗戦を訴えるけど、途中にその信念がゆらぎそうになったり。外野から見ていると当然和平案のほうが現実的な考えだとは思いますが、主人公は特にこれといった具体案はなく、ただ抗戦を訴えるだけにしか見えなかったです。地下鉄で市井の人たちに意見を聞くというシーンはこの映画の見所の1つだと思って、確かに映画としては面白かったですが、国の方向性を数人の意見だけで決めてしまうというのもあまりにも無茶すぎて実際にあんなことをしたのかわかりませんが、リアリティが一気になくなってしまって、そこも無茶苦茶さだけが残るシーンでした。「箒でも戦う」とか勝ったからよかったものの大日本帝国の末期状態と一緒ではないのかとか思っちゃいました。音楽とかも盛り上がるところでどーんとかかったりしてわかりやすさ重視なのも単純に好みではなかったです。 

 そして最初から最後まで演説大会の映画なので、西洋人って演説好きなのねというのがわかる映画でした。 

☆☆

鑑賞日: 2018/04/04 109シネマズ川崎

監督ジョー・ライト 
脚本アンソニー・マクカーテン
出演ゲイリー・オールドマン 
クリスティン・スコット・トーマス 
リリー・ジェームズ

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