映画【大アマゾンの半魚人】感想(ネタバレ):半魚人のデザインが今見ても圧巻!

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●こんなお話

 アマゾンのジャングルの奥地の黒い入り江で探検隊が半魚人に襲われちゃう話。 

●感想

 なんといっても、この映画の半魚人のデザインが本当に素晴らしかったです。1954年の作品とは思えないほど、生々しくリアルで、体表のぬめり感や造形に独特の気味悪さと美しさが共存していて、まさに“古典の名クリーチャー”という印象でした。

 特に水中撮影の映像がとにかく美しくて、光の揺らぎや透明感のある水の中で展開されるシーンは、今見てもずっと見ていたくなるような不思議な魅力がありました。水中でのアクションも見どころで、スーツアクターの身体能力や動きのしなやかさには、ただただ感心してしまいます。

 ストーリー自体はとてもシンプル。ヒロインに恋をしてしまった半魚人が、邪魔な男たちを次々に殺してヒロインをさらおうとするという展開。登場人物たちは一応学者という設定だけれど、みんなモデル級の美男美女で、しかもクリーチャーが出没しているというのに、怖がるどころか自ら進んで水中に飛び込んでいく勇敢さを持っている。

 そして、クリーチャーという“異形の存在”に対して、容赦なく銃で射殺しようとする人間たちの姿もなかなか強烈で、当時の価値観や映画的な勢いが感じられる展開でした。

 モンスター映画の古典としてだけでなく、映像美やデザインの面から見ても非常に完成度の高い一本だと思う1作でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2018/05/10 DVD

監督ジャック・アーノルド 
脚色ハリー・エセックス 
アーサー・ロス 
原作モーリス・ジム 
出演リチャード・カールソン 
ジュリア・アダムス 
リチャード・デニング 
アントニオ・モレノ

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