映画【管制塔】感想(ネタバレ):稚内の自然と若者の瑞々しい青春を描く感動のバンド映画

control tower
スポンサーリンク

●こんなお話

 稚内の中学生が交流してバンド始めたりする話。

●感想

 稚内を舞台に、自分の居場所を見つけられない中学生同士が出会い、バンドを結成して音楽を作り上げていく青春物語です。淡く寒色系の映像美の中、瑞々しい演技を見せる若手俳優たちが青春の輝きを感じさせてくれました。

 約70分の中編作品であるため、主人公がギター未経験にもかかわらず、練習動画を見ただけであっという間にマスターし、曲作りも進むなど、やや急速な展開が気になる点ではございました。また、クラスで馴染めない主人公同士があっさりと会話を始める物語の導入部分も簡潔に描かれているため、感情移入しづらいところもありました。

 そのため、主人公たちが管制塔のような建物を見て「世界のさいはてってあるのかな」と語るシーンでも、強い感情の動きを感じることはできませんでした。物語は順調に進んでいたものの、ヒロインの父親が飲み屋から追い出される場面をきっかけに関係がぎくしゃくする展開も、やや急ぎ足で進む印象を受けました。

 とはいえ、山崎賢人さんや橋本愛さんをはじめとしたキャストの瑞々しい演技を愛でることができる作品であり、青春映画として楽しめる一作だと感じました。

☆☆☆

鑑賞日:2020/09/29 DVD

監督三木孝浩 
脚本持地佑季子 
出演橋本愛 
山崎賢人 
松田美由紀 
利重剛 
タイトルとURLをコピーしました