映画【皇帝のいない八月】感想(ネタバレ)

Kôtei no inai hachigatsu
スポンサーリンク

●こんなお話

 自衛隊のクーデターの話。

●感想

 2時間20分の上映時間で、自衛隊が行動を起こすのが開始1時間過ぎと展開が遅いように思えました。確かに、行動するまでの準備を着々と進めるのと政治家の駆け引きや自衛隊の不穏な動きを察知して動く機関なんかを小刻みに場面転換して見せていきましたが。果たして、ヒロインと元恋人との三角関係なんか必要だったのか?

 渡瀬恒彦さん演じる青年将校が語る思想は、今の日本に照らし合わせるとかなり滑稽なものになっているのがなんともいえないです。

 なさそうでありそうな政治家たちの思惑や裏工作なんかは見ていて怖くなりました。憲兵の拷問の圧力、その憲兵もロボトミー手術されて廃人にされてしまったり。

 各地で決起した自衛隊のはずでしたが、ほとんどが映されることなく台詞で全部、武装解除されたらしいので。そこらへんのスペクタクルさがなかったのが残念です。それに、特急をのっとった自衛隊員たちも1人の裏切り者によってあっけなく崩れちゃったり。

 様々な人物達の思惑が入り乱れて、見ごたえのある映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2012/01/30 DVD

監督山本薩夫 
脚本山田信夫 
渋谷正行 
山本薩夫 
原作小林久三 
出演渡瀬恒彦 
山本圭 
吉永小百合 
滝沢修 
佐分利信 
小沢栄太郎 
永井智雄 
渥美國泰 
高橋悦史 
三國連太郎 
丹波哲郎 
鈴木瑞穂 
岡田英次 
山崎努 
永島敏行 
橋本功 
神山繁 
森田健作 
岡田嘉子 
渥美清 
香野百合子 
大滝秀治 
デニス・ファーレル 
太地喜和子 
タイトルとURLをコピーしました