●こんなお話
忠臣蔵のお話。
●感想
THE忠臣蔵なエピソードが満載でわかりやすい見せ場の連続の3時間でした。
序盤30分は浅野内匠頭が吉良上野介にいじめられて耐えに耐えてからの爆発の「殿中でござる」があって、そこから仇討するのかしないのかで揉める家臣たち。散り散りになって家臣たちの不遇の時期がありつつ、吉良邸の情報を入手しようとしたり吉良側からの追手を何とか逃れたりと次から次に見せ場があって面白かったです。
メインの大石内蔵助は家臣たちをまとめて、愚鈍な家老を演じて奥さんや母親を突き放して。恋愛をする鶴田浩二が妻と決めた女性から吉良邸の図面を入手してとか会えない父親との別れを着ものに語る勝新太郎など。また赤穂浪士たちに同情するお侍さんや町人たちが赤穂浪士だとわかっていて、言葉では認めないことを言いながら影ながら協力したり。女性たちや親たちが「本懐を遂げてください」別れを告げて、影で泣く。みたいな。
本音と建前の世界を漫画のようなわかりやすさだり、THE時代劇なセリフ回しで見せていくのでありえないように感じてしまいますが、盛り上がってしまうから安定の忠臣蔵ものでした。クライマックスの討ち入りも吉良邸の中を何十人も立ち回りをしてスペクタクルさもあってよかったです。
ただ忠臣蔵を知っている前提で作られているので当時の時代背景やキャラクターの考え方とか何の説明もなく進んで行くので全く知識がない状態で見たら、赤穂浪士たちが一体何をしているのか? わかりにくいのではないかと思ってもしまいました。
☆☆☆
鑑賞日:2021/01/01 NHK
リンク
| 監督 | 渡辺邦男 |
|---|---|
| 脚本 | 渡辺邦男 |
| 八尋不二 | |
| 民門敏雄 | |
| 松村正温 |
| 出演 | 長谷川一夫 |
|---|---|
| 市川雷蔵 | |
| 鶴田浩二 | |
| 勝新太郎 | |
| 川口浩 | |
| 梅若正二 | |
| 黒川弥太郎 | |
| 林成年 | |
| 川崎敬三 | |
| 北原義郎 | |
| 石井竜一 | |
| 伊沢一郎 | |
| 信欣三 | |
| 杉山昌三九 | |
| 荒木忍 | |
| 葛木香一 | |
| 伊達三郎 | |
| 舟木洋一 | |
| 花布辰男 | |
| 和泉千太郎 | |
| 高倉一郎 | |
| 藤間大輔 | |
| 横山文彦 | |
| 五代千太郎 | |
| 玉置一恵 | |
| 品川隆二 | |
| 京マチ子 | |
| 若尾文子 | |
| 山本富士子 | |
| 淡島千景 | |
| 木暮実千代 |


