映画【チャーリーズ・エンジェル】感想(ネタバレ):美しく華やかなヒロインたちの軽快アクション

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●こんなお話

 女探偵たちがワイワイいろんなミッションをこなしていく話。

●感想

 チャーリーという正体不明のボスから指令を受けて、ナタリー、アレックス、ディランの3人がいろんな事件に挑んでいるという設定。

 今回の事件は、音声認識ソフトを開発した天才プログラマーのエリック・ノックスが誘拐されたというところから始まります。依頼人は彼の会社のパートナーである女性で、ノックスを助け出してほしいという内容。

 3人はそれぞれ変装したり、社内に潜入したりして、敵の動きを探っていきます。途中で「痩せ男」という謎の戦闘員が登場して、戦いながらノックスの行方を追います。戦闘シーンはワイヤーを使った派手なアクションで、ビルの中や車の上で格闘したりします。

 ノックスは無事に助け出されて、事件解決かと思いきや、実は彼自身がすべての黒幕で、自分の誘拐を偽装していたという展開になります。目的はチャーリーへの復讐で、昔チャーリーに父を殺されたと思い込んでいるという設定でした。そのために、探偵たちを騙して人工衛星のネットワークにアクセスし、チャーリーの居場所を突き止めようとしていたということが明かされます。

 探偵たちはそれに気づいてノックスのアジトに向かいます。最終的にはロケットを使った爆破計画を阻止して、ノックスの乗っていたヘリを撃墜して事件は終わります。チャーリーは結局顔を見せず、いつものようにスピーカー越しに感謝の言葉を伝えておしまい。

 冒頭から飛行機のドアが開き、3人のヒロインたちが空へと飛び出していく。そんなテンポの良いアクションシーンから物語は一気に動き出す。『チャーリーズ・エンジェル』の名で知られる3人のエージェントが、それぞれの個性と魅力を存分に発揮しながら、世界をまたにかけた任務をこなしていく様子が次々と描かれていく。

 3人はそれぞれ異なるバックボーンとキャラクターを持ちつつも、息の合ったチームワークで数々の困難を突破していく。その軽快なやりとりやテンションの高いミッションの数々が、作品全体にリズムを与えていて、観ていて非常に心地よい時間が流れていました。何か重いテーマを抱え込むような構成ではなく、あくまでエンターテインメントに徹している姿勢が潔く、観客を純粋に楽しませることを目的としているのが伝わってきます。

 ストーリーはテンポよく進み、登場する敵や事件も過度に複雑なものではなく、3人の活躍にスポットが当たるよう丁寧に設計されていました。ファッションや立ち居振る舞い、アクションの合間に見せるユーモアも含め、3人のキャラクターの華やかさを画面いっぱいに味わうことができるつくりになっていると感じました。

 ただ、その一方でアクションシーンの迫力という点では少し物足りなさを感じたのも正直なところです。主人公たちが非常にスタイリッシュで魅力的な反面、敵に対して圧倒的な強さを見せるというよりは、どこか危なっかしい雰囲気が漂っていて、「本当に勝てるのか」とやや不安になる瞬間もありました。とはいえ、そこもまた本作ならではのスリルとして楽しめる部分かもしれません。

 後半にかけては、ストーリー展開がややワンパターンに感じる部分もありましたが、それでも3人のチームワークと明るさが画面を引き締めていて、最後まで集中を切らさずに観ることができました。カラフルでポップな演出が全体を包み込み、エンタメ映画としての魅力をしっかりと保っていたと思います。

 個人的には、深く考えずに明るく楽しい時間を過ごしたいときにちょうどよく、肩の力を抜いて観られる作品だったと感じています。誰かと一緒にワイワイ観るにもぴったりの一本で、100分間を爽快に楽しませてくれる映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2014/09/19 Hulu 2025/07/27 Amazonプライム・ビデオ

監督マックG 
脚本ジョン・オーガスト 
ライアン・ロウ 
エド・ソロモン 
出演キャメロン・ディアス 
ドリュー・バリモア 
ルーシー・リュー 
ビル・マーレイ 
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