映画【BROTHER】感想(ネタバレ)

brother
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●こんなお話

 日本を追われたヤクザがアメリカで暴れて破滅していく話。

●感想

 アメリカ人から見たヤクザ+今までの北野映画のダイジェスト的な話でわかりやすさ重視の展開とバカでかい銃声の迫力とでアクションバイオレンスとして楽しい映画でした。それに映像や音楽、衣装などもびしっと決まっていてかっこいいです。

 序盤は日本で親分が敵対組織と戦争中なのに遊びたい親分が殺されたことにより、主人公の兄弟分は相手側のヤクザと杯を交わして、主人公が狙われるってんで弟がいるアメリカへ渡る。ここの日本人ヤクザの描写がお葬式とか杯を交わす仕草だったり。ヤクザカルチャーが楽しかったです。

 アメリカに渡ってからも弟とその仲間たちが麻薬の売人になっていて、因縁をつけてくる相手を容赦むように射殺していく主人公の無茶苦茶な行動と相手を殺したら、すぐに収入アップして組織がでかくなるという展開とかも殺せば組織が簡単にでかくなるのかとか突っ込みながら見てしまいますが、それが成り上がりものとしてよかったです。

 日本人街のマフィアと組んでさらにでかくなっていくけど、イタリアンマフィアと敵対して一気に収束していくという。この中盤から今までの北野映画で見たことある展開や描写が多くなって既視感いっぱいだったり、簡単にやられていったりと人間の死があっさりと過ぎていってしまってカタルシスや映画としての面白さとかあまり感じられなかったです。

 主人公の自殺願望なのか無茶苦茶暴れて、やられはじめたら何もやらずに周囲の皆さんが振り回されてかわいそうだなと感じてしまう主人公像でした。そしてイタリアンマフィアのボスとかも見張りが1人だけで警備が薄すぎるマフィアのボスなのではないかとか感じてしまう作品でした。

☆☆☆

鑑賞日:2020/09/23 DVD

監督北野武 
プロデューサー森昌行 
ジェレミー・トーマス 
出演ビートたけし 
オマー・エプス 
真木蔵人 
加藤雅也 
寺島進 
渡哲也 
大杉漣 
石橋凌 
ロイヤル・ワトキンス 
ロンバルド・ボイヤー 
ジェームズ・シゲタ 
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