●こんなお話
人気クリーチャー同士が殴りあう話。
●感想
南極の地下に存在する謎のピラミッドの熱源が発見されたことをきっかけに、大富豪の資金提供のもと世界中から著名な学者や冒険家が招集され、地下ピラミッドの調査へと向かうところから始まって。
ピラミッド内部には人類の様々な文明の文字や生贄の間などが存在し、調査隊は奥深くへと進んでいきます。そこで謎の武器を手に入れた一行ですが、その武器を持ち帰ろうとした瞬間に部屋の扉が閉まり、閉じ込められてしまいます。
その後、調査隊のメンバーは次々にフェイスハガーやプレデターに襲われて命を落とし、プレデターと成体のエイリアンが一騎打ちを繰り広げる場面も登場。やがて人間たちはエイリアンを倒すためにプレデターと共闘し、武器を返却しながら力を合わせて戦う展開となります。彼らはエイリアンの卵が大量にある部屋に爆弾を仕掛け、ピラミッドの爆破を目指します。
最後にはエイリアンのボスがプレデターを殺害しますが、その後プレデターが南極の深海に引きずり落とし、一件落着。
共闘したプレデターの死体を運び出し、主人公を戦士として認めて去っていくプレデターたちの姿も印象的でした。序盤から中盤にかけては、エイリアンとプレデターが長い間戦い続けてきたらしいという設定の南極探検ものとして楽しめる内容でした。
ただし、メインのエイリアンVSプレデターの戦いが始まると、これまで描かれてきた人間キャラクターたちがあっさり退場してしまい、今までの時間が無駄に感じられる部分もありました。また、エイリアンもプレデターも従来のイメージより弱く描かれており、バトル作品としてのカタルシスが薄れてしまっていたのが残念です。映画が進むにつれて退屈さが増してしまう構成に感じられました。
さらに、敵の敵は味方という理論が簡単に成立してしまう展開や、プレデターが人間と共に板状の乗り物でトンネルを脱出するシーンなど、視聴者としてどのような気持ちで見ればよいのか戸惑う場面もありました。
☆☆☆
鑑賞日: 2019/04/21 Blu-ray 2023/11/06 Disney+
監督 | ポール・W・S・アンダーソン |
---|---|
脚本 | ポール・W・S・アンダーソン |
出演 | サナ・レイサン |
---|---|
ラウル・ボヴァ | |
ランス・ヘンリクセン | |
ユエン・ブレンナー | |
コリン・サーモン |
コメント