●こんなお話
華やかなアイドルかと思いきや、過呼吸でぶっ倒れたり号泣したりするのを何台ものカメラで取り囲んで、それを外野から眺めるアイドル残酷物語なドキュメンタリー。
●感想
先発メンバーがまだ子どもな研究生やスカウト生にアドバイスしてたりしてAKBの時代の流れを感じつつ、紅白で突然の卒業発表をする大島優子さんから始まり、組閣や総選挙、大島さんの卒業ライブの雨の中止、握手会での暴漢の事件などに悩む10代から20代の女の子たちが描かれていきます。
正直、前作前々作であった前田のあっちゃんの卒業に対する気持ちやセンターにかける思い、ライブで次々倒れていく様子や総選挙にかける気持ち。などの出来事がありましたが、そこまで見てて惹きこまれる展開が個人的には感じられなかったです。
序盤は大島さんの卒業で、それに対する思いを語っていきますが。結構退屈でした。画面に動きがなくただただインタビューが流される構成。そして大組閣というイベントもそこまで詳しいファンではないボクにとって、移籍や兼任で涙する少女たちを見ても「そんなにイヤなんだ」とか「そこまでイヤならやめればいいじゃん」と冷静な視線で見てしまいました。もっと今の所属チームにかける熱い気持ちとかが描けていれば楽しめたと思います。
そして大島さんの卒業コンサートの中止やら暴漢の切りつけ事件があったり、大島さんの卒業コンサートがあったり。確かにいろんな出来事があるけど、スポットの当たるメンバーが少ないからか、ただのAKBの年表を見ているような感覚になりました。
ショックで倒れたりするメンバーや中止を知らされて涙する大島さんの周りを何台ものカメラがぐるりと囲んでカシャカシャとシャッター音が響くのは、パパラッチみたいで本当に今のアイドルって全てをさらけ出さないといけなくて大変なんだなとかわいそうになるドキュメンタリーでした。
過呼吸で倒れたり涙して動けないメンバーのそばにいつもいる高橋みなみさんスゲーな。スピーチもしっかりしてる高みなすげーなと再確認する120分でした。
☆☆☆
鑑賞日: 2014/07/13 TOHOシネマズ南大沢
監督 | 高橋栄樹 |
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企画 | 秋元康 |
出演 | AKB48 |
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