●こんなお話
42歳バツイチ子持ちのフリーターの男が、ある日突然「漫画家になる」と漫画家になることを目指して頑張る話。
●感想
定職につかず朝からゲームばかりやっていて、ダメダメな生活をしている主人公で、彼の日常をおもしろおかしく描いていて。かつ主人公を応援したくなる不思議な魅力を持つ男で面白かったです。
絶対的にピンチだと外野から見てると思ってしまいますが、主人公はそんなつもりではない。主人公は最初から最後まで変化せず、ファストフード店でバイトしてゲームして漫画書いて飲んでの繰り返しで変化しないです。
主人公に影響を受けて変化していくのは、奥さんと別れて子どもと時々ご会うサラリーマンと何を考えてるかわからない若者も同時進行で描かれていきます。
ただこの2人の解決が急展開すぎて驚きました。サラリーマンの友だちがある決断をして、それをスタートさせようとすると戻ってくる元妻と息子。元妻は再婚する予定だったのに、子どもが泣くからというだけで再婚相手を捨てていいのか、とか。若者も何を考えてるかわからない狂犬のような男だったのに、気のいいヤツになってしまるのも何だったのか不完全燃焼でした。キャバクラでイライラするのはわかりますが、ファストフード店ではどういう勤務態度だったのか。結果、キャバクラのむかつく先輩を殴ったから就活を始めたのかとか、ちょっとわかりくい心の変化でした。あのキャバクラで働く中年の新人の人は素晴らしいお芝居でよかったです。
それに映画として大きな動きもなく、俺は本気出すと宣言してはあんまりやらないという男を淡々と描くことが面白いのかと言われればどうなんだろうと考えてしまう映画でした。
後は、橋本愛ちゃんがちょー可愛くてよかったです。ただ彼女の秘密がわかった後も、結構簡単にいい感じに解決してしまうのもあまりリアリティを感じず。何に関しても悩まないキャラクターとはいえ、娘の身を心配しないものなのかな? と疑問に思いました。
とはいえ、笑えて自分の将来とかを考える映画でよかったです。
☆☆☆
鑑賞日: 2013/06/16 TOHOシネマズ南大沢
監督 | 福田雄一 |
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脚本 | 福田雄一 |
原作 | 青野春秋 |
出演 | 堤真一 |
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橋本愛 | |
生瀬勝久 | |
山田孝之 | |
濱田岳 | |
水野美紀 | |
石橋蓮司 | |
指原莉乃 |