映画【華麗なるギャツビー】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 華麗なるギャツビーの話。

●感想

 好景気にわくニューヨークのセレブの世界で、毎晩パーティを開く謎の男ギャツビ―を傍観する男。ギャツビ―とは何者なのか? ヒロインとの関係は何なのか? 過去に何があったのか? というミステリーとしてあかしつつきらびやかな映像でくるんだ映画でした。

 作家の回想でこの時代の説明が入り、どのような生活をセレブ達はしていたのかを見せていきます。そして隣に住んで毎晩パーティーを繰り広げる謎の大富豪ギャツビ―から唯一招待状を受け取り、パーティー会場へと向かう。
 このパーティー会場のきらびやかさは物凄いことになっていて、画面にたくさんの人物が同時に動いていて1回見ただけでは把握しきれないくらいの情報量でした。
 そしてギャツビ―は主人公にヒロインである人妻をお茶に誘ってくれるように頼む。このお茶会のレオ様が最高でした。
 当日に花束を買い込んで運ばせ、ケーキも金に物を言わせて運ばせたり、約束の時間の前なのに「遅すぎる」とわらわらしたり。出会ってからも緊張で喋れない。
 レオ様の演技最高。ただ、この時、再会した2人はうれしくない様子。

 そして主人公はギャツビ―の目的がしだいに見えてくる。ギャツビ―とヒロインの5年前に何があったのか? なぜ、ギャツビ―がお金持ちになり、お金持ちになって何をしようとしていたのか。わざわざそんな回りくどいことをしなくてもと思いますが、それがギャツビ―。
 そしてヒロインとその旦那さんと蒸し暑い部屋で喧嘩する長いシーンが入ります。この長いシーンの結果、ギャツビーが追い込まれる。その帰り道に起きる悲劇から、どんどんとマイナスな方向へと向かう。

 印象的に挿入される眼科医の広告や緑の光。ギャツビ―の人生を見ていると広告の意味なんかがわかって面白いです。そして何故、主人公がギャツビ―の魅力にひかれていくのか? ギャツビ―がどんなことをしても純粋に好きな人と結ばれることを夢見た男。最後になって皆が見捨てても、主人公だけが見捨てない。
 そんな最後で嬉しく思いました。2時間24分という長い映画ですが、飽きずに見ることができました。

 とはいえ、金で全てを手に入れようとして、手を伸ばしても届かないものを追いかける男、手を伸ばせば届くのに背を向ける女、手を伸ばすことなく、傍観を決める男の想いのすれ違いをゴージャスな絵本で見せてくれる素晴らしい映画でした。そして、キャリー・マリガンの可愛さ、最高の映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2013/08/10  TOHOシネマズ南大沢

監督バズ・ラーマン 
脚本バズ・ラーマン 
クレイグ・ピアース 
原作F・スコット・フィッツジェラルド 
出演レオナルド・ディカプリオ 
トビー・マグワイア 
キャリー・マリガン 
ジョエル・エドガートン 
アイラ・フィッシャー 
ジェイソン・クラーク 
エリザベス・デビッキ 
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