●こんなお話
泥棒したことにより人として正しい道を頑張ろうとする話。
●感想
その日を生きるのにも大変で子どものために売春婦にならなくてはいけない女性だったり、妹の子のためにパンを盗んで19年だか牢獄に入れられてしまう男。法の番人として生きる警部だったりが、圧倒的な歌唱力と音楽で見せる160分でした。
見終わると、登場人物たちが相手に対して「許す」ことをしています。ジャン・バルジャンは司祭に許され、最後は娘に許される。その娘と革命を目指す青年を許す青年に恋する女性。そのおかげで2人は結ばれたり。
ジャベール警部だけは、許されることにより自分の価値観が壊され救われなかったですが。許されることで救わるものがいないということを描いていたと思います。
素晴らしい歌と音楽、美術なんかも素晴らしく。そして精一杯生きて死んだ後に希望を手にしたラストの合唱は感動でした。
が、ミュージカル映画が苦手なボクはやっぱりどうしても納得できないところが多かったです。
まず、1つ1つのシーンが長いこと。自分の気持ちや悩みを歌で表現してわかりやすいんですが、どうしても長くなります。一目ぼれしただけの歌を延々と流されても。そして顔のアップだけでずっと見せられるので、きつかったです。詐欺師の宿屋夫婦のくだりとかも長いです。
長いシーンがあるわりにさらっと流されてしまうシーンも多くて、ジャン・バルジャンが娘の結婚式で自分の過去をお婿さんに話して去ったあと。すぐ次のシーンでもう弱弱しくなっていたのが謎でした。どんくらい時間経過したのか?
後、バルジャンが経営してた工場もちょこっと出てきますが、すぐ身分がバレて逃げますが。そのあと、あの工場の人たちはどうなったのでしょうか? 工場がなくなり、みんな売春婦になっちゃったら、1人の女性のために他の女性が大変な思いになってしまうのではないでしょうか。
1つ1つ長いし、正直どうでもいい歌とかも個人的にはありましたが。1人の人生を中心にいろんな人の人生を見られてよかったです。
☆☆☆
鑑賞日: 2013/02/09 TOHOシネマズ南大沢
監督 | トム・フーパー |
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脚本 | クロード=ミシェル・シェーンベルク |
アラン・ブーブリル | |
ハーバート・クレッツマー | |
ウィリアム・ニコルソン | |
原作 | ヴィクトル・ユーゴー |
出演 | ヒュー・ジャックマン |
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ラッセル・クロウ | |
アン・ハサウェイ | |
アマンダ・セイフライド | |
エディ・レッドメイン | |
アーロン・トゥヴェイト | |
サマンサ・バークス | |
ヘレナ・ボナム=カーター | |
サシャ・バロン・コーエン |