映画【アルカナ】感想

☆☆☆

●こんなお話

 連続殺人事件を追いかける刑事と超能力少女の話。

 詳しいあらすじ解説はMIHOシネマさんの映画ブログから

●感想

 連続猟奇殺人が世間をにぎわせる中、幽霊が見える刑事が猟奇殺人の容疑者の女の子と出会ったらその女の子も幽霊が見えるみたいで彼女を守りつつ「分身」と呼ばれるドッペルゲンガーと戦うという。

 90分という短い上映時間のわりにいろいろ詰め込みすぎて、しかもそのどれもが中途半端になってしまったような気がします。
 分身と呼ばれる人間本体から発生した生き物を主人公の刑事とお宮係と呼ばれる超常現象専門の警官たちが追いかけますが。
 まず主人公と霊が見えるとおびえるヒロインの関係。主人公は最初は疑ってるけど、ヒロインに導かれて行った場所に容疑者と本当に遺体があって信じるようになる。そして彼女の言ってることを信じるようになる。
 ここまでは全然かまいませんが、主人公は「俺はお前を信じる。お前も俺を信じろ!」とか「俺はお前を守る」といきなりヒロインと好き好きになる変化が急すぎて戸惑いました。主人公の大事な人が殺されて、その幽霊に悩まされていたけど。ヒロインが遺体を発見して、それで心を許すとかだったらまだわかりますが。主人公とヒロインの関係がイマイチのれない。
 
 それとお宮係という霊的なものを専門に扱う部署が警察にあるのに、主人公の上司と後輩の刑事たちは「霊の仕業ってかぁ」と一切信じてない。お宮係の岸谷五朗さんが終盤になって「本体と分身」のことを説明しますが、最初からそれを見せればよかったんじゃ。それか極秘裏に捜査機関なのか?
 専門的に扱うと言いながらも、結構弱いというのもどうなの? と思っちゃいます。岸谷五朗さん何もしないし。「俺は先達から聞いてるのは」とアドバイスしかしないという。

 後は、分身たちについて。生死の境をさまよった人たちが本体と分身にわかれて、分身が本体の心臓を食らうとゾンビみたいになっていく。という設定は面白いです。
 けど襲ってくるのは女の子の分身だけだし。他にもいっぱい分身が出てきますが、倉庫みたいなところでさまよってるだけ。てか、あの女の子は何であんなに強いの? 
 とか、分身の設定がよくわからない。それを描いてたらどんどんと長くなってしまうと思うので仕方ないですが。

 他にも主人公の後輩が後半いきなり分身におびえだして、拳銃を向けながら「こいつら怪物だ」と暴走したりするのもいきなりだし。「お宮係の事真に受けるな!」という主人公もおかしいし。お宮係の言ってることが正しいと思いますけど、と。
 あとは、ヒロインのまきの本体であるさつきの描かれ方も中途半端で、何故、まきが発生したのかとかも回想だけではよくわからないし。さつきの両親も何であんな病人みたいな感じなのか? それでいて回想ではめちゃ優しい両親だし。さつきも自分を赤い糸でグルグル巻きにしたり自分の写真をハサミで切っちゃうめちゃ病んでるし。
 このまきとさつきのことを描くだけで1つの映画にできてしまいそうなもので、彼女たちの描かれ方も浅いと思いました。

 アクションシーンもたくさん設計されてますが、暗闇で見えづらかったり。警察が普通に爆弾いきなり使ったりするのも凄いです。どういう武装なんだと。
 
 全部が全部、描かれ方が浅くて。呪いのスパナって何? 分身に聞くの? 何で分身のまきは他の分身と違って顔色悪くないの? とかいろいろノイズになってしまって入りきれない映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2013/10/21  ヒューマントラストシネマ渋谷

監督山口義高 
脚本及川章太郎 
山口義高 
原作小手川ゆあ
出演土屋太鳳 
中河内雅貴 
Kaito 
植原卓也 
谷口一 
谷口賢志 
野口雅弘 
蜷川みほ 
山口祥行 
谷村美月 
岸谷五朗 
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