ドラマ【24 -TWENTY FOUR- シーズン8】感想(ネタバレ):和平交渉の裏で再びテロ勃発!

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●こんなお話

 隠遁生活をしていたジャック・バウアーだったけどやっぱりテロに巻き込まれて捜査していく話。

●感想

 アメリカと中東の某国が和平交渉を進めようとしている中、その流れを阻止しようとするテロ組織がアメリカ国内で活動を開始する…といういつものようでいてやはり惹きつけられる展開からスタートする今シーズン。

 ジャック・バウアーが再びその渦中で活躍し、国家の危機に立ち向かっていく。全24話というボリュームながらも、スピード感がとにかく途切れず、1話ごとに盛り上がりがあるので最後まで集中して観ることができました。

 シリーズのお約束とも言える「CTU内部の裏切り者」も健在で、またしても内通者が現れて物語をかき乱してくれます。この展開に関してはもう「CTUの採用担当は何やってるんだ」とツッコミを入れたくなるけれど、もはや様式美のようなものです。観ていて裏切りが起こるのを前提に楽しめるあたりが『24』の面白さでもあります。

 今シーズンのメインはテロ組織との熾烈な戦いで、政府間の外交が舞台の一部になっていることもあって、いつもより政治色がやや濃い印象も受けました。そんな中、物語終盤になるとジャックの個人的な復讐劇が色濃くなっていく。シリーズを通して観ている側としては、彼の暴走にはある程度慣れているとはいえ、今回はその暴走っぷりが過去最大級。正義感ゆえとは理解しつつも、あまりに過激な手段に「そこまでやる!?」とちょっと引いてしまう場面もありました。とにかく首を絞める描写が多くて、ちょっとしたトラウマになるレベルです。

 そして、こちらもおなじみのローガン前大統領が登場し、今回も見事なまでの嫌われ役っぷりを披露してくれて最高。彼が出てくるだけで空気が一気にピリついて、ドラマの緊張感が増すのがすごかったです。

 過去作の要素を踏襲しつつも、きっちりパワーアップした今シーズンは、アクション・サスペンス・政治劇がバランスよく詰め込まれていて、シリーズファンなら見逃せない内容でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2015/05/14 DVD

製作総指揮ジョエル・サーノウ
ロバート・コクラン
出演キーファー・サザーランド

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