●こんなお話
ワイルドタイガーは能力の使用期限が1分しか使えないとどんどん能力がなくなり、相棒のバーナビーの足ばかり引っ張っている。そんな中、バーナビーだけヒーローTVに引き抜かれて新しい相棒をつけられる話。
●感想
タイガーはリストラされてヒーローを引退間際だけど、相棒のバーナビーを応援しているけど。タイガーの愛娘はそんなお父さんが嫌。そんな中、謎の能力者たちが現れてヒーローたちと対立していく。
主人公たちヒーローの苦悩と成長が見事に描かれ、CGを多用したスピード感いっぱいのアクションに超能力対決というプロレス的なかみ合わせのいい対決がたくさんあって面白かったです。
主人公のワイルドタイガーとバーナビーの片方は夢破れ、片方は新たな相棒と人気が出て栄光の日々。けれども何か虚しいという対比した描かれ方。主人公たちだけでなく、ヒーローの仲間たちの挫折と再生もしっかりと描かれていて、短かったりもしますがちゃんと変化して成長する姿。
そこにアクションとして、カタキ役との対決があり最初は敗北するけど。それぞれが悩みを突破して成長して立ち上がり、戦うという。それをスピード感いっぱいのアクションシーンで盛り上がること間違いないです。
ピンチになる主人公たち。そこに現れる仲間たちどーん! という王道の展開は盛り上がること間違いないです。
ブルーローズは落ち込んでいるタイガーを励まし、ロックバイソンは人気のなさに悩んでるけど最後に見せ場があって、折紙サイクロンは隠れてばかりでヒーローっぽくないと悩み、ファイヤーエンブレムは幼少時代のトラウマに迷い込む。
ドラゴンキッドも雷を上手く扱いたいという悩みがクライマックスでどうなるのかというののも短いながらも上手いこと描いていたと思います。スカイハイもちゃんと見せ場があって笑えました。
新キャラのゴールデンライアンもいい感じの押し引きがあってとても魅力的に描かれていてよかったです。
ただ、事件の黒幕がわかったときに。「自分がいかに不幸な過去があって、自分の狙っている人物がいかに極悪非道なのか」というミステリーでは王道ないかに自分が酷い目に遭ったかという回想があって、そこは退屈でした。
主人公たちが魅力的な一方、映画版で少ししか描かれないカタキ役の印象がどうしても弱くなってしまうという弱点だと思いました。
そして復讐とは正しいのか? 何が正義なのか? というのを描きながら、みんな違っていいんだ。それが個性なんだと教えてくれる映画でとても楽しい90分でした。
☆☆☆☆
鑑賞日: 2014/02/11 TOHOシネマズ府中
監督 | 米たにヨシトモ |
---|---|
脚本 | 西田征史 |
出演(声) | 平田広明 |
---|---|
森田成一 | |
中村悠一 | |
寿美菜子 | |
楠大典 | |
伊瀬茉莉也 | |
津田健次郎 | |
井上剛 | |
岡本信彦 | |
遊佐浩二 |