映画【たまこラブストーリー】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 商店街で向かい合わせに住む幼馴染の2人が高校卒業間際に男の子が女の子に告白してあたふたする話。

●感想

 京都を舞台にしてアニメーションの暖かい雰囲気がいっぱいで高校生活の淡い恋を映し出してノスタルジーな気持ちにさせてくれる映像でよかったです。 

 もとはテレビシリーズらしくテレビシリーズを見ていないボクからすると、この映画が始まるまでの人生がわからないため、映画が始まっていきなり告白するかしないかで悩み始めるのでついていけない出だしでした。
 話は序盤は男の子が向かいのお餅屋さんの幼馴染のヒロインの事が好きで高校卒業後の進路をきっかけに告白しようか悩む。ヒロインは毎日、実家のお餅屋の新しい商品を考えていて、所属するバトン部ではお披露目の練習にいそしんでいる。

 告白しようかしないかで悩む主人公ですが、テレビシリーズを見ていないと何故告白しないのかがわからないため。30分近く告白しようかで悩むのを見てるのは辛いです。
 ヒロインは鈍感で主人公の気持ちはわからないけど、バトン部のキャプテンは全部知っていて主人公とヒロインにアシストする人物はよかったです。きっと主人公の事が好きなんだろうな、というのがわかる。彼女がどういう気持ちだったのかをもっと深く描いても面白かったと思いました。

 ほいで告白があってからは今度はヒロインが日常から非日常へとなってしまってそわそわする展開。主人公とも気まずくなる姿なんかもよかったと思いますが、次に話がコロガリ始めるのはおじいちゃんのお餅のくだりで、主人公たちが能動的に動くということではなく。おじいちゃんがお餅つまらせなかったら話終わらないのかな? と疑問に思いながら見てました。
 糸電話が象徴的に出てきて、思いをキャッチするというアクションとして面白いですが。なぜ、この映画の登場人物たちはケータイを使わないのだろう? とテレビシリーズを見ていないとわからない描写も多かったです。80年代か90年代かと思ってたら、スマホが出てきたりして戸惑いました。
 思いを伝えるために走って探したりしますが、それもケータイで電話なりLINEなりしないのかな? とノイズになってしまって入り込めなかったです。

 主人公とヒロインの子ども時代の回想シーンは2人の関係性を描くために必要だったと思いますが、ヒロインの友だちとかの回想とかはたして必要だったのか謎でした。

 告白するかしないか思いを伝えるか伝えないかで90分引っ張るのはさすがでしたが、ちょっと映画単体だけで見ると主人公たちの背景が伝わりにくく残念な映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2014/05/04 MOVIX橋本

監督山田尚子 
脚本吉田玲子
出演(声)洲崎綾 
田丸篤志 
金子有希 
長妻樹里 
山下百合恵 
日高里菜 
藤原啓治 
日笠陽子 
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