映画【レイルウェイ 運命の旅路】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 鉄道愛好家の中年男性が美人さんと出会って結婚するけど、過去のトラウマがフラッシュバックして苦しむ主人公。友人にかつて拷問に加わった日本人通訳が生きてることを知らされて報復の旅へと向かう話。

●感想

 主人公とヒロインの出会いから結婚までの序盤からして詩的な映像と印象的な人物構図と画面が美しくて惹きこまれるカメラでよかったです。
 そして主人公が経験する過去のトラウマと現在をカットバックで交互に描いていく。過去に何があったのか話さないので妻が友人を訪ね歩いて聞いていく。
 美しい映像の中に挿入される日本軍の凄惨な拷問の数々の対比。

 拷問を思い出して苦しむ主人公が友人から拷問をした日本人通訳がタイで生きていることを知らされて、タイへと向かう後半。
 当時とは逆に日本人を尋問して拷問しようとする主人公。そこで報復をするのか? どうか。そして今の日本人通訳の贖罪の行動。
 イギリス人側から描いているので日本人が悪役になっていますが、それもラストシーンで日本人も被害者なんだと少しだけ教えてくれます

 難を言えば、奥さんがどうしてそこまで旦那さんを支えられるのかな? とか思わなくもないですが。夫婦の絆を深く描くと3時間とかの大作になってしまうので仕方ないでしょうが。
 けど、奥さんの献身的な愛があったから主人公が立ち直れて、友人はそれがなかったためにあの行動をとったのかなと思いました。

 演出は単調だしテンポもそんなに良いとは思えませんが、戦争で傷ついた人たちがどう立ち直っていくのかを見せてくれる良い映画だと思いました。

☆☆☆

鑑賞日: 2014/04/29 新宿ピカデリー

監督ジョナサン・テプリツキー 
脚本フランク・コットレル・ボイス 
アンディ・パターソン 
原作エリック・ローマクス 
出演コリン・ファース 
ニコール・キッドマン 
真田広之 
ジェレミー・アーヴァイン 
ステラン・スカルスガルド 
サム・リード 
石田淡朗 
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