映画【MONSTERZ モンスターズ】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 視界に入る人間は全て操れて自分の思い通りに生きてきた男と不死身の男の2人のモンスターがぶつかりあう話。

●感想

 特殊能力者のガッチガチのぶつかり合いというより主人公2人の「どうして生まれてきたんだろう?」「愛する人を守りたい」というそれぞれの悩みのネガな展開が多くて、結構テンポがゆったりめで退屈に感じてしまいました。
 今まで思い通りに生きてきた男が初めて自分の能力が通じない男に出会い殺そうとぶつかり合う最初の戦い。狭い室内での攻防と飛び跳ねる山田孝之さんのアクションがとんでもないことになっていて凄かったです。第2ラウンドの戦いも飛び跳ねるアクションはカッコよかったです。

 ただアクションシーンが終わるとこれまた自分たちの宿命に悩む主人公たちが描かれて、だいぶマッタリしてしまいます。
 操る男の攻撃も他の一般ピーポーをただぶつけてワラワラするだけでビジュアルとしてのパターンもワンパターンで飽きてきてしまいました。クライマックスの人数なんかとんでもないことになっていて、撮影のとき怪我人出てないのかな? と心配してしまうくらいの人数なのは凄かったです。

 事情を知っている刑事さんなんかも出てきますが、特殊能力に対策を講じるわけでもなく真正面から何度もぶつかって操られていくという。 
 主人公の友だちのオカマくんとオタクくんなんかも魅力的ではなく、スパではしゃいで迷惑だぞと注意したくなりました。

 クライマックスのらせん階段もコンサートホールの脇にある階段ってどんだけ深いんだと不思議な設計のコンサートホールでした。
 モンスターとして生まれてしまった男の悲しい宿命みたいなものを描くのは面白いと思いますが、山田孝之さんがツイッタ―を気にしてる序盤はヒロインと共通の趣味のためだけだったのかな。何であんなに眠りこけてたのかな。そして藤原竜也さんの叫ぶお芝居はもはや伝統芸能の域に達している映画だと思いました。

☆☆

鑑賞日: 2014/05/30  TOHOシネマズ南大沢

監督中田秀夫 
脚本渡辺雄介 
原案キム・ミンソク
出演藤原竜也 
山田孝之 
石原さとみ 
田口トモロヲ 
落合モトキ 
太賀 
三浦誠己 
松重豊 
木村多江 
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