映画【のぼうの城】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 2万の大軍の豊臣軍VS500人ののぼう様率いる北条軍の話。

●感想

 羽柴秀吉が水攻めにしている戦いを石田三成が見て「こんな戦をしたい」と羨望のまなざしで見ている。羽柴秀吉は残りが北条家のみとなって出陣して北条の支城の忍城攻めを石田三成に任せる。

 忍城では北条家が援軍を要請して了承。けど城主は実は秀吉軍に内通を決定していて、留守を任せられる主人公たちに秀吉軍が来たら城を開けよという命令。

 2万の石田三成軍がやってきて開城をせよという使者がやってくるけど、主人公側の姫を差し出せという話が出て主人公、開戦を決定。家臣たちも「やってやろうぜ」と士気高い。

 開戦となって、城の各入口を部下たちが戦って各々石田軍を撃退。初戦は主人公たちが勝利。石田三成は水攻めを決定して、城に大量の水を流す。百姓たちが城に避難してきて主人公受け入れる。降伏した百姓を殺されているのを知った主人公は敵軍の前まで行って踊りを踊って敵側の兵隊の心をつかむ。石田三成が踊ってるのが総大将だと知って狙撃を命令。主人公撃たれて重傷。

 主人公側の家臣が最後の突撃を決行しようとしたところで北条軍の本隊が降伏して戦が終わったということがわかって、終戦の条件を石田三成と主人公が話し合って開城が決定。それぞれのその後がナレーションで流れておしまい。

 「でくのぼう」と百姓達から言われて馬鹿にされているのぼう様ですが、みんなが「のぼう様のためにやってやるか!」と信奉する理由が全くわからずあまり感情移入できませんでした。百姓や個性的な侍大将をまとめあげる素晴らしい人格者だったり戦の天才だったりして、見ている人も一緒に憧れの存在になのかもですが、最初から最後までただの「でくのぼう」にしか見えなかったです。 野村萬斎さん独特のお芝居も単純に独特のお芝居のまま、延々と舞っていたりして見ていてどういう気持ちで観ればいいのかわかりませんでした。もっと民百姓のために動いてやるときはやるという憧れの人物として見たかったです。

 それに、物語の展開も遅く感じてしまい、攻める準備の秀吉たち、開戦か和議かでもめる成田家。そして、やっと戦闘シーンになりますがmこれは、なかなかの迫力で盛り上がりでよかったです。槍で串刺しにしたりするのは凄かったです。ところが戦闘シーンは中盤に1回だけで、後は、原作どおり終了となるのに驚きました。もっと一大決戦を見たかったです。不完全燃焼のまま見終わってしまって残念でした。せっかく映像の迫力は素晴らしいのに、もっともっと盛り上がるものにしてほしかったです。

 それに、やっぱり水攻めで濁流にのまれて叫び声が響くのを見るのは辛い気持ちになりました。

☆☆☆

鑑賞日: 2012/07/05 試写会 2024/11/26 U-NEXT

監督犬童一心 
樋口真嗣 
脚本和田竜
出演野村萬斎 
榮倉奈々 
成宮寛貴 
山口智充 
上地雄輔 
山田孝之 
平岳大 
西村雅彦 
平泉成 
夏八木勲 
中原丈雄 
鈴木保奈美 
前田吟 
中尾明慶 
尾野真千子 
芦田愛菜 
市村正親 
佐藤浩市 

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