●こんなお話
南米の国から発見された像を奪い合う話。
●感想
ロサンゼルスの競馬場にある現金管理室を狙った強盗計画から物語は始まる。長年裏社会で生きてきたプロの犯罪者パーカーは、経験豊富な仲間たちを集め、緻密な準備のもとで大金を奪う計画を実行する。作戦は順調に進むが、現場では警備員が金を横取りしようとする予想外の事態が発生し、現場は一時的に混乱する。それでもパーカーたちは冷静に対処し、現金の確保には成功する。
しかし脱出直前、仲間の一人ゼンが突如としてパーカーたちに銃口を向け、その場で発砲する。チームは一瞬で崩壊し、仲間たちは次々と撃たれて倒れていく。パーカー自身も銃弾を受けて重傷を負うが、混乱の中で辛うじてその場から逃げ延びる。強奪は成功したはずだったが、結果として金も仲間もすべて失うことになる。
姿を消したパーカーは身を潜めながら治療を続け、同時に裏切りの真相を探り始める。調査を進めるうちに、今回の裏切りが単なる個人の裏切りではなく、より大きな犯罪組織が関与した計画的なものだったことが明らかになる。
彼は過去に関係のあった古参の協力者たちに接触し、新たなチームを編成する。そして裏切り者とその背後にいる組織に対抗するための作戦を立てる。南米の小国で発見された価値のある像を巡って、独裁者が自分の金もうけに使うということが明らかに。
パーカーは奪われた金を取り戻し、同時に敵対勢力そのものを叩き潰すという大胆な計画をたてる。パーカーは情報収集を重ね、敵の拠点や動きを把握しながら慎重に準備を整えていく。
列車を脱線させて像を横取りしようとするが、あるはずの像は偽物だった。本物の像を知っている人物を会って脅して、強盗から奪って逃走。それがデコイでまだ金庫にある像を奪おうとするパーカーたちだったが、ギリギリで敵が気付いて戻ってくる。しかしパーカーは爆破スイッチを押してみんな負傷して敵のボスを射殺。
南米の独裁者は倒れて新政権になってゼンの目的は達成されるが、パーカーは仲間を殺したことが許せない。像は奪えなかったけど、現場の宝石を仲間たちと山分けして、死んだ仲間の未亡人に分け前を渡しておしまい。
突然の銃撃によって状況が一変し、さっきまで会話していた人物が一瞬で倒れていく展開は非常に印象的でした。緊張感というよりも、唐突さそのものが強く残る演出で、ある意味でシニカルな笑いすら感じてしまう独特の味わいがあります。銃撃の中で相手の体を盾にするような荒々しいアクションも含めて、暴力の見せ方に監督らしい癖が出ていたと感じました。
一方で、お宝強奪ものとして見ると、全体的に展開はかなり軽快で、危機的状況が長く続くような緊迫感は控えめでした。物語はテンポよく進み、複雑に引き延ばされることなく次の展開へ移っていくため、観やすさはあります。その反面、強盗計画そのもののスリルや、ギリギリの攻防といった要素を期待するとやや物足りなさを感じるかもしれません。
また、カーチェイスや大規模な破壊シーンといった派手なスペクタクルが前面に出ていてよかったです。シンプルな構造ながらも裏社会の非情さを淡々と描く作品になっており、軽快に進む中に独特の後味を残す一本に仕上がっていました。
☆☆☆
鑑賞日:2026/04/05 Amazonプライム・ビデオ
| 監督 | シェーン・ブラック |
|---|---|
| 脚本 | シェーン・ブラック |
| チャック・モンドリー | |
| アンソニー・バガロッツィ |
| 出演 | マーク・ウォールバーグ |
|---|---|
| ラキース・スタンフィールド | |
| ローサ・サラザール | |
| キーガン=マイケル・キー | |
| チュクーディ・イウジ | |
| ナット・ウルフ | |
| トーマス・ジェーン | |
| トニー・シャルーブ | |
| クレア・ラヴァリング | |
| チャイ・ハンセン |

