映画【死霊のはらわた(1981)】感想(ネタバレ):山小屋で覚醒する死霊の恐怖体験

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●こんなお話

 若者たちが山小屋で死霊を復活させちゃってどえらい目に遭う話。

●感想

 アッシュ、恋人のリンダ、妹のシェリル、友人のスコットとその恋人シェリーの5人は、休暇を過ごすため山奥の小屋へと向かう。道中で渡った古い橋は崩れかけており、不穏な空気を感じさせるが、そのまま小屋に到着する。到着後まもなく橋は崩落し、彼らは外界と完全に遮断される状況に置かれる。

 小屋の中を探索する中で、床下にある地下室の存在に気づき、スコットが中へ降りる。そこには人の顔の皮膚のような装丁を持つ奇妙な本、テープレコーダー、そして短剣が置かれている。本は古代の呪術書であり、テープにはこの小屋のかつての住人である考古学者が録音した音声が残されている。

 彼らは何気なくテープを再生し、そこに記録されていた呪文を聞いてしまう。その呪文は森に潜む悪霊を呼び覚ますものであり、再生した瞬間に封印が解かれる。

 その後、シェリルは何かに呼ばれるように一人で森へ向かい、見えない力に襲われる。木々の枝が意思を持つように彼女に絡みつき、体を拘束して激しく襲う。必死に逃げ帰ったシェリルは恐怖を訴えるが、他の4人は最初は信じない。アッシュを連れてくるまで逃げようとするが、橋が崩れていて出られないことが判明。

 しかし時間が経つにつれてシェリルの様子は明らかに異常となり、突然笑い出し、声が変わり、暴れ始める。夜になると完全に悪霊に取り憑かれたシェリルは他の4人に襲いかかり、彼らはやむなく彼女を地下室に閉じ込める。

 続いてシェリーもまた悪霊に取り憑かれ、スコットに襲いかかる。混乱の中でスコットはシェリーを刺し殺すが、その後も事態は収まらない。スコットは助けを求めて外へ出るが、森の中で悪霊に襲われて重傷を負い、小屋へ戻ってくる。

 地下室に閉じ込められていたシェリルは扉を破って再び現れ、リンダを襲撃する。リンダもまた取り憑かれ、アッシュに襲いかかる存在へと変わる。アッシュは彼女を必死に抑え込むが、最終的にリンダを殺害する決断を下す。遺体を外に埋めるが、その後もリンダは蘇り、再びアッシュを襲う。

 アッシュは次第に精神的にも追い詰められながら、小屋の中で一人きりとなる。夜明けが近づく中、死霊たちが襲いかかってきて、抵抗を続け、最後には死者の書を暖炉に投げ入れて燃やす。すると取り憑かれていた死体たちは急速に腐敗し、肉体が崩れ落ちていく。

 アッシュはようやく助かったかのように見えるが、その直後、森の中を高速で移動する見えない存在が再び小屋へと突入する。その力はアッシュの背後から迫り、彼に襲いかかる瞬間でおしまい。


 圧倒的なエネルギーで押し切る作品であり、現在のホラー映画に通じる多くの要素がすでに詰め込まれている点が非常に興味深かったです。特に森の中を滑るように進む主観カメラは印象的で、観る側に直接迫ってくるような恐怖の演出として強く記憶に残りました。

 全体としてはお化け屋敷のような構造になっており、登場人物たちが次々と追い詰められていく過程を、どこか楽しみながら見守る感覚もあります。スプラッター描写も誇張された表現が多く、過度な生々しさよりも勢いやアイデアの面白さが前面に出ている印象でした。

 物語の展開自体はシンプルで、登場人物が一人ずつ森や小屋の中で危険に直面していく繰り返しではありますが、その中で死霊に取り憑かれた際の表情や動きの異様さがしっかりと恐怖を演出しています。

 突っ込みどころの多さも含めて作品の魅力になっており、緊張と緩和が入り混じった独特の空気感が最後まで途切れない点も印象的でした。ホラーというジャンルの原点的な力強さを感じられる一本であり、今見ても十分に楽しめる作品でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2016/05/12 Hulu 2026/04/16 U-NEXT

監督サム・ライミ 
脚本サム・ライミ 
出演ブルース・キャンベル 
エレン・サンドワイス 
ベッツィ・ベイカー 
ハル・デルリ 
セイラ・ヨーク 

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