映画【アクトレス~女たちの舞台~】感想(ネタバレ):ジュリエット・ビノシュとクロエ・グレース・モレッツが火花を散らす!

clouds-of-sils-maria
スポンサーリンク

●こんなお話

 大女優とそのマネージャーが二人三脚で仕事をしていて、自分の出世作のリメイクに出ようかどうかで悩んだりする話。

●感想

 中盤までは、主人公であるジュリエット・ビノシュとマネージャー役のクリステン・スチュワートの関係性が丁寧に描かれていく。お世話になった作家の代わりに授賞式へ出席したり、かつての出世作のリメイクに出演するかどうかを悩むエピソードなど、女優という職業の舞台裏や意思決定のプロセスが描かれていて、そのあたりは非常に興味深く見ることができました。 

 後半からはクロエ・グレース・モレッツ演じる若手女優が登場し、彼女の奔放なキャラクターが一気に画面を引っ張っていく。若さと勢い、スキャンダラスな生き方といった部分が対照的に描かれ、ビノシュ演じるベテラン女優との世代間の緊張が浮かび上がる。この2人の対決は見ごたえがあって、作品の中でも印象的なシーンでした。

 ただ、全体的にドラマ性や物語の起伏は控えめで、娯楽的な面白さを求めるとやや物足りなく感じてしまいました。特に、映画の前半でずっと登場していたクリステン・スチュワートとの関係性が、終盤で唐突に終わってしまう展開には驚きつつ。あっけなくフェードアウトしてしまった印象で、何が起きたのか整理がつかないまま物語が終わってしまう1作でした。

 とはいえ、スイス・アルプスを舞台にした美しい風景や、登場する女優陣の美しさはスクリーンで存分に味わうことができましたし。華やかさと緊張感が共存するような映画で、芸術寄りな作品が好きな人にはおすすめできるものかもです。ただ、個人的には少し退屈に感じてしまった一本でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2015/10/20 DVD

監督オリヴィエ・アサイヤス 
脚本オリヴィエ・アサイヤス
出演ジュリエット・ビノシュ 
クリステン・スチュワート 
クロエ・グレース・モレッツ 
ラース・アイディンガー 
ジョニー・フリン

コメント

タイトルとURLをコピーしました