2023/12/22から映画【赤い糸 輪廻のひみつ】が公開されました。
この映画は台湾映画社と台湾映画同好会が共同で配給していますが、屋号は名乗っておりますが。台湾映画社も台湾映画同好会も個人で活動しています。
映画を周知してもらうために頑張る。
【赤い糸 輪廻のひみつ】でインタビュー受けたり。
1作目の配給作品の時、こういうのも昔インタビュー受けてたり。
小学生と年中の子ども2人育てながらやってます。
僕は奥さんから「映画の公式HP作れるようになってよ」と言われて学校に通って簡単なホームページを作れるようになって、奥さんの配給作品のホームページを作れるようになりました。
何気にデビュー作が【フォレストガンプ】のホームページなのが映画オタクとして嬉しかったです。映画のホームページが名刺代わりになったり「これ更新で、追加で」などの修正が気軽にできるらしいので、旦那がホームページを作れるのはなかなかの後方支援になっているようです。
映画好き、日本語字幕で映画が見たいから権利を買う。
夫婦ともに映画オタクなので、単純に「外国語わからないし、日本語字幕で映画みたいね」ということで権利を買ってこようという動機でやっているみたいです。
【赤い糸】もお台場で上映会で3日間だけ上映していたのですが、それきり音沙汰がなく。「ギデンズ・コー監督の大ヒット作がちゃんと公開されないなんて」と奥さんが「権利元に聞いてみるわ」というところから始まります。台湾映画のヒット作は最近は全て配信サービスでの公開になっていて、映画館での上映は少なく。台湾の興行成績ナンバーワンみたいな作品が知らない間に配信されていたりします。気軽に見られる反面、好きな人以外には知られずに配信されて終わり、みたいな状況です。映画好き、台湾映画好きならアンテナを張っているので気づきますが。普段映画を観ない、1年に1回映画館に行く多くの層には届いてないのが現状だと思います。
そして奥さんが自分で見たい台湾映画の権利元を調べて中国語のメールを作って送ります。当然どこの馬の骨かわからないので、返事が来ないのもありつつ。返事が来てオッケーだったら値段の交渉して買ってきます。そして僕がトゥルーリッチメンだったら問題ないのですが、何分、不景気の日本の普通の会社員の個人の家計、貯金で活動しているのでクラウドファンディングを募って達成できるかハラハラドキドキしたりしつつ。
そこから映画をどう宣伝して売り出していくのかを考えつつ、全部自分でできればいいのですが、プロに頼んでデザイナーさんやライターさんにお願いして試行錯誤して制作したり、字幕を翻訳家さんに頼んでこれまたどうしたらわかりやすく伝えられるのか試行錯誤してるみたいです。また劇場にかけてもらえないかこれまた交渉。途中、いろいろわからないことも出てきたりして「これってどういう意味だろう?」と誰かに相談したり。しかも今回の【赤い糸】はファンタジーでありラブコメでありホラーもありつつ動物映画でもありということでどういう方向でどういう人たちに向けた宣伝をしたらいいのか難易度高かったみたいです。
映画が公開されて思ったこと。
先日、劇場でこの作品を見たのですが。デカいスクリーンと大音響の中で笑いやすすり泣く声を聴きながら見ると「奥さんと台湾映画同好会の方がこの作品の権利を買ってわかりやすいように翻訳家さんとあーでもないこーでもないとどうやったら伝わるだろう? と字幕をつけ、パンフもライターさんやデザイナーさんにお願いしたり試行錯誤で映画の世界がさらに理解できるようなものを制作し。いろんな媒体に宣伝をお願いして劇場でかけてもらえないかとかけあって映画館で上映されてこの映画を知らなかった人たちに届いたんだなー。それをしなかったらほとんどの日本人が知らないまま歴史に埋もれて終わっている作品だったんだな」となり。
そしてSNSで「最高」「予想外によかった」「今年1番泣いた」「今年ベスト」という声が上がっているのを見ると、「日本に持ってきて少なくとも何人かの日本人の人生に少しは影響を与えられてよかったね」と心が暖かくなりました。奥さんが劇場に行ったら「葉山さんですか? 台湾でこの映画を見て日本でも見たかったんです」という若者に直接、声をかけられたと言っていて「そういう人たちに見てもらいたかった!」と喜んでいました。
【赤い糸】は台湾ではメガヒット作で日本でいう【鬼滅の刃】的なヒット作なので、「私じゃなくて普通の配給会社さんがやっていたらヒットしていたのではないか?」という本来なら全国で何百スクリーンでかけられてもいい大規模作品なのですが、小さい規模での上映になって公開を広げて多くの人に届けるために皆さんにお願いするしかないのが夫としては心苦しく、宗教や保険の勧誘みたいになって申し訳ないのですが。面白いと思いましたらいろんな人にシェアして何かしら豊かになれる時間を過ごせる作品だと思いますので、引き続き協力して頂けたら幸いです。というブログでした。