映画【13日の金曜日 PART2】感想(ネタバレ):布袋の殺人鬼が生まれたクリスタルレイクの夜

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●こんなお話

 クリスタルレイクでジェイソンに殺される若者たちの話。 

●感想

 クリスタル・レイクのキャンプ場で起きた大量殺人事件から5年後、唯一の生存者であるアリス・ハーディは事件の記憶に今も囚われ、悪夢にうなされながら孤独な生活を送っている。ある朝、冷蔵庫を開けた瞬間、かつて自らが殺した殺人鬼パメラ・ヴォーヒーズの切断された生首を幻視し、次の瞬間、何者かに氷のピックでこめかみを刺され命を奪われる。

 時が流れ、クリスタル・レイク近郊の森でポール・ホルトは新たなキャンプ・カウンセラー訓練所を開設し、助手のジニー・フィールドを中心に、サンドラと恋人のジェフ、スコット、テリー、車椅子生活のマーク、ヴィッキー、テッドといった若者たちが集められる。夜、焚き火を囲んだ場でポールはこの地で過去に起きた惨劇を語り、湖で溺死したとされる少年ジェイソン・ヴォーヒーズ、その母パメラが復讐のため殺戮を重ね、最後はアリスに倒されたこと、さらにジェイソンは実は生き延びて森で成長したという噂があると話すが、それを怪談として扱う。

 その夜、警告好きとして知られるクレイジー・ラルフが訓練所に現れ、この土地の危険性を訴えるが、物陰から様子をうかがっている最中、背後から忍び寄った何者かに絞殺される。翌日、立入禁止の旧キャンプ場跡を訪れたジェフとサンドラは死んだ犬を発見し、保安官代理ウィンスローに連行されるが、途中で森の中に袋を被った不審な人物を目撃し、単独で追跡したウィンスローは小屋の中でハンマーによって殺される。

 夜になるとポールは若者たちの一部を連れて町のバーへ出かけ、残されたスコット、テリー、マーク、ヴィッキー、ジェフ、サンドラの周囲で殺戮が始まる。スコットは罠にかかって逆さ吊りにされ、助けを呼ぶ間もなく喉を切られ、テリーも暗闇の中で命を奪われる。車椅子のマークは階段で顔面にマチェーテを叩き込まれ、ジェフとサンドラはベッドの上で一本の槍に貫かれ、ヴィッキーも遺体を目にした直後に包丁で刺される。

 バーから戻ったポールとジニーも襲撃を受け、ポールは行方不明となり、逃げ延びたジニーは森の奥にある小屋へ辿り着く。そこにはパメラ・ヴォーヒーズの生首を中心に犠牲者の遺体が並べられており、殺人鬼の正体が成長したジェイソンであると理解する。ジニーは生き延びるため、パメラのセーターを身にまとい母親のふりをして語りかけ、一時的にジェイソンを混乱させるが、真実に気づいたジェイソンは再び襲いかかり、ジニーはマチェーテで肩を切り裂いて脱出する。夜明け近く、犬の姿に安心した直後、窓を突き破ってジェイソンが現れ、場面は救急車の中で混乱するジニーの姿へと切り替わり、ポールの安否は示されないまま物語はおしまい。


 前作の生存者が冒頭で描写される構成は非常に印象的で、シリーズの連続性を強く意識させる導入だったと感じました。この時点で観客に緊張感を与える演出がなされており、続編としての覚悟が伝わってきます。

 中盤までは若者たちの何気ない日常が丁寧に描かれていますが、人物造形がやや薄く、感情移入しにくい部分も正直ありました。ただ、その分、誰かに見られているような不穏な空気の挿入が効果的で、静かな恐怖が積み重なっていく感覚は印象に残ります。

 後半は典型的なスラッシャー形式でテンポよく犠牲者が増えていき、殺害シーンのバリエーションを楽しむ作品としての魅力が前面に出てきます。現代の感覚では音響や演出に物足りなさを覚える部分もありますが、当時のホラー映画としての様式美を感じることができました。

 特に興味深かったのは、ジェイソンが完全無敵の存在ではなく、母親への執着という弱点を持って描かれている点で、人間的な歪みが恐怖の源になっている点がシリーズ初期らしい特徴だと思います。ホッケーマスク以前のジェイソン像を知るうえでも価値のある一本でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2017/07/23 Amazonプライム・ビデオ 2022/09/22 U-NEXT 2026/01/05 U-NEXT

監督スティーヴ・マイナー 
脚本ロン・カーツ
出演エイミー・スティール 
ジョン・ヒューリー 
エイドリアン・キング 
カーステン・ベイカー 
スチュアート・チャーノ 
クリングトン・ジレット 

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