●こんなお話
前作で行方不明になった主人公がまたコンピュータに繋がれていて目覚めて、恋人も繋がれているのでレスキューしようとする話。
●感想
「マトリックス」第一作と同じ構図台詞で進行する冒頭。やっている役者さんは違うけど同じ展開が続いていって、それを見ている人たちもいたり。似た展開だけど、その後はちょっと違う展開になりどういう方向へ進むんだろう? という興味が続く映画でいいツカミでした。
そこから主人公がゲームクリエイターとして働いていて、「マトリックス」三部作というゲームを作っていたりする。親会社のワーナーブラザーズから続編を作るうんぬんとかの命令があったり。また全シリーズのヒロインの恋人と出会っていい感じの会話をしたりするけど、彼女は結婚して子どももいる。
合間に「マトリックス」シリーズの映像の引用ががっつりでてきたりして、メタ構造にどういう気持ちで見ればいいのだろう? という展開でした。その後もゲーム会社での開発業務を結構長いこと描かれていてなかなかの退屈さでした。主人公が退屈な人生を送っているということなのかもしれないですが、それを本当に追体験する退屈さでした。
開始45分ほどでやっとこさ、主人公をスカウトする人たちがやってきて、まだ機械との戦いが続いているらしい。全シリーズの宿敵だったエージェントも機械社会に取り込まれていたけど、落ちている拳銃を見て自らを思い出して暴れ始める。主人公を救出してからの逃走とかで新幹線で戦ったり。そして主人公は救世主時代を忘れているのでトレーニングしたりとか。
そして現実世界の現在を紹介するシークエンスもありますが、そこらへんも説明が長くてこの世界が機械ともうまくやっていたり、野菜を作ろうとかモーフィアスに何があったのかとか。主人公をレスキューした乗組員たちを長老さんが罰したりうんぬんかんぬん。ここらへんも全く刺さらず、眠たいシーンが続きました。
ヒロインがまだ機械に繋がれているので、彼女をレスキューする。けどマトリックス内で幸せだから断るかもということで彼女の決断を任せよう等。ここらへんの彼女の決断もスローと盛り上がる音楽で見せていますが、どうして旦那さん子どもを捨てて主人公のもとへ走るのだろうか。と盛り上がりどころの決断を冷めて見てしまいました。
アクションシーンなども大量の水が落ちる中、スローで銃を撃ちまくったり。カンフーシーンもそれほどでもなく。主人公がバリアで走ってくる車を潰したり、銃弾を止めたりヘリコプター攻撃を止めたりと。基本、受動的で面白さがなかったです。ポッドと呼ばれる人たちがわらわら襲ってくるのも、なんでこんなゾンビ映画みたいなのだろうか「新感染半島」みているのかな? という気持ちになってしまいました。
アナリストをボコボコにしたり主人公が空を飛べるかと思いきや…とかコミカルなシーンとかもマトリックスシリーズとして方向性が変わって戸惑うギャグとかでした。
ちょっと2時間30分、どこで盛り上がればいいのかつかみにくい映画でした。
☆☆☆
鑑賞日:2021/12/23 チネチッタ川崎 2022/12/12 NETFLIX
監督 | ラナ・ウォシャウスキー |
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脚本 | ラナ・ウォシャウスキー |
デイヴィッド・ミッチェル | |
アレクサンダル・ヘモン |
出演 | キアヌ・リーブス |
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キャリー=アン・モス | |
ジェイダ・ピンケット・スミス | |
ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世 | |
プリヤンカー・チョープラー | |
ニール・パトリック・ハリス | |
ジェシカ・ヘンウィック | |
ジョナサン・グロフ | |
クリスティーナ・リッチ | |
ランバート・ウィルソン | |
ダニエル・バーンハード |