●こんなお話
日本のヤクザの親分に殺人容疑がかかったので、主人公の探偵に真相究明の依頼があって日本で大騒ぎしながら解決しようとする話。
●感想
妻夫木クンの依頼で日本にやってきた主人公の探偵コンビ。ここの「welcome to kyo!」という宣言から長回しで広い空港内を何百人と入り乱れる乱闘というツカミから楽しいです。
そこから妻夫木クンの説明でヤクザの親分同士での殺人があったらしい。けど容疑者はお茶に薬が混入されて意識不明のときに相手が死んでいたと証言していて、真犯人を見つけろとなる。
現場へ行って花瓶に傷があって証拠と判明したところに日本の刑事さんやタイの探偵がやってきて紹介。中国、日本、タイの探偵が喧嘩したり協力しながら事件に迫っていく。
その合間にチャイナコメディらしいドタバタがあります。ここらへんは笑えるか笑えないか別れるところで、オーバーアクションで面白い顔をしたりして、果たしてこれが面白いのだろうか笑えるのだろうかと考えてしまいます。そのギャグを日本の風景の中でやっているので、不思議なニッポン感の雰囲気は楽しめて、渋谷とか新宿とかどうやって撮影したんだろう? という映像が面白いです。その他、神社仏閣やパチンコや外国人が思うニッポンがてんこ盛りでした。
長澤まさみさん演じる秘書がカギとなるぞと彼女に家に行くと指名手配されている殺人犯に誘拐されたらしい。そして犯人からクイズを出されて、ニッポンのお家芸のコスプレや相撲レスラーや剣道とかあやってヒントを得たり。長澤まさみさんを助けるために主人公が連続殺人犯を殺してしまって、逮捕されてしまう。
主人公が実は殺人をしていないのではないかと仲間たちが真相を暴こうとしたりしていきます。ここら辺から主人公たちに協力する仲間たちが登場しますが、シリーズものなので過去作を見ていないとポカンとする仲間たちのいきなり感でした。そして主人公の推理力に目を付けた天才集団だかにスカウトされたり。妻夫木クンたちの助太刀で主人公が留置場から出て、ヤクザの親分の裁判があり主人公の推理の結果発表。
ここからいきなり被害者の車に凶器が発見したりとかよくよく考えたら無茶苦茶なのではないかと感じたり、被害者の遺体を調べるというだけなのに、他のヤクザとかが遺体を探しに来て取り違えやエレベーターに閉じ込められるドタバタとか果たしてこんな長い時間必要だったのかとか感じました。
なんやかんやで被害者は容疑者のヤクザの親分に罪を着せようとしていたのに、真犯人が本当に殺人してヤクザの親分に復讐しようとしていたことが判明する。ここからジョー山中さんの「人間の証明」が流れるので無条件に胸が熱くなりました。ただ、三浦友和さんや長澤まさみさんが結構、長い台詞で心情や過去の辛い出来事を話すので、ちょっと説明しすぎかな? と引いてしまうところもありました。
それにコメディなので仕方ないとは思いますが、裁判所で乱入してきて事件を顛末を語ってたり証拠を提出したりとちゃわちゃして日本の司法大丈夫かと心配になりました。
とはいえ、中国映画だけど日本の役者さんが豪華だし。あれ? アンディ・ラウ? というアジアオールスターで派手な勢いのある映画で楽しめました。
☆☆☆
鑑賞日:2021/12/23 DVD
監督 | チェン・スーチェン |
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脚本 | チェン・スーチェン |
出演 | ワン・バオチャン |
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リウ・ハオラン | |
妻夫木聡 | |
トニー・ジャー | |
長澤まさみ | |
染谷将太 | |
鈴木保奈美 | |
奥田瑛二 | |
浅野忠信 | |
三浦友和 |